第26回ハートフルクラブ
7月20日(月)、第26回ハートフルクラブが開催されました。
今回は、「教育改革は体験学習から 〜手を使って考える小さな科学者たち〜」と題して、学校法人 きのくに子どもの村学園 学園長・堀 真一郎先生をお招きし講演していただきました。
自分もこんなすばらしい学校に通いたい、学園での取り組みの中に家庭でもできるヒントがあるかもしれない、当法人代表理事・菅原裕子のそんな言葉で堀先生の紹介があり、講演がいよいよスタートです。
お話は、大阪市立大学幼児教室のおもちゃづくりの様子と、きのくに子どもの村でのプロジェクト活動を中心に、写真を交えてのとても興味深いものでした。子どもたちが自分で問題に気づき、試行錯誤を繰り返し、目標を達成する姿は、生き生きと喜びにあふれていました。そんな子どもたちのキラキラした表情が写し出され、会場も自然と笑顔になっていきます。
とても印象的なお話が最後にありました。おもちゃづくりに通っていた子どもたちの中で、持っている力を十分伸ばすのは、たっぷり甘えた子どもが圧倒的に多かったそうです。
小さいうちは、たくさん抱っこしてあげてください。大きくなってもう抱っこできないお子さんは、「言葉で抱っこ」してあげてくださいと、堀先生はおっしゃいます。
朝ご飯をなかなか食べ終わらず半分残っていて、あと10分で支度を終えなくてはならないときも、「半分食べたね。まだ少し時間があるから間に合うよ」そんな言葉をかけてあげると、子どもは安心して、行動ができます。良い方向から言葉をかけることが、「言葉で抱っこ」と先生はおっしゃいます。
「言葉でだっこ」なんと素敵な表現でしょう。今日から私も、もはや抱っこすることができないほど大きくなった思春期の息子を、言葉でたくさん抱っこしよう、そんな思いを胸に家路につきました。
峰尾さつき
2015年08月01日(土)
No.101
(ハートフルクラブ)