活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

セミナーin東京/子どもを幸せに導くしつけのコーチング(4)


12月11日(日)に東京でハートフルセミナー第4回目が開催されました。
今回のテーマは「思春期の見守り方」。子どものしつけのコーチングを取り上げた、4回に渡って開かれるセミナーの最終回です。

お子さんがそろそろ思春期に足を踏み入れようとしている方、今まさに思春期真っ只中の方、「そういえばあの頃は大変だったわ…」と思い出している方、参加者のお子さんの年齢は様々です。けれども、子どもとの関係をより良いものにしたい、思春期の子どもとの関係に悩んでいるお母さんの手助けをしたいなど、皆さんの意気込みが感じられるスタートとなりました。

思春期は、親という原型の中で生きてきた子どもが自分自身として生き始める、そういう時期です。この時期の子どもを支えるために親がどう向き合えばよいかを学びました。

我が家には19歳の息子と16歳の娘がいます。講師の菅原の話を聞きながら、数年前息子が思春期真っ只中の頃を思い出し、「ああすればよかった。」「こうすればよかったのに。」私の中に反省の思いが沸き上がってきました。今は、2人の子供たちとは結構話せる関係ですが、やはり意見が対立する時は「そら、来たぞ!」と肩に力が入ってしまいます。

このセミナーで素敵な言葉に出会いました。それは、「親と対立する子どもの意見はlove callと思いましょう」です。意見が対立するのは悪いことではありません。むしろチャンスと考え、親はしっかりと子どもと向き合いましょう、ということです。そうすることで子どもは自律を学んでいくそうです。
これからは、子どもと意見が合わない時も「love callをしているな」と思えば、優しい表情で子どもの話を聴けるような気がしてきました。

今回は夫も誘い、初めて夫婦で参加しました。夫は子育ての体験を初対面の人と話し合うのは初めてで、共感する部分もあると共に、新鮮な驚きもあったようです。
彼がこのセミナーで持ち帰ったことは「線引き」です。「その問題は誰のもの?」と線引きして親の関わり方を区別することです。
例えば「成績の低下に悩む子ども」に対して「親の問題」と捉えると、親が抱え込んで子どもに勉強させようとします。そうではなく「あなたの問題です」と子どもに渡せば、親は子どもをサポートすればよいのです。
私たち親は、2人の子どもたちには彼らなりに頑張っていける力があることを信じて、彼らが困っている時、助けが必要な時はいつでも相談に乗るし、全力で助けるけれど、それ以外の時は口を出さずにただ見守る。そういうサポート役でありたいね、と2人で話しました。

この「線引き」は、職場での部下との関係にも活かせそうだと夫は気づいたそうです。「あなたの仕事です。」と部下に任せたら、彼らの力を信じて、上司の自分は必要な時以外は手を出さない。仕事を頼んでおきながらついつい手を出してしまう自分を、少しずつ変えていけるかもと言っていました。

関東では、来年2月からまた4回のセミナーが始まります。第1回「まず親の衝動をコントロールしよう」は2月11日(土)の開催となります。皆さまのご参加をお待ちしています。

小川彩子






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