活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

第33回ハートフルクラブ


ハートフルコミュニケーションの学びの場を関西でも増やしたいという念願がかない、関西初のハートフルクラブが5月13日に開催されました。

今回のハートフルクラブのテーマは二本立てでした。午前の部は「エニアグラムで学ぶ“人は9人9色”」、午後の部は「”子育てIdea Box”ライブバージョン〜ひび割れ壺を育てよう〜」。
あいにくの雨でしたが、70人以上もの方にご参加いただくことができました。
終了時には、学んで良かったという表情の方々が沢山おられて、ほっとしました。

人が生まれながら持っている気質を9つのタイプに分類するエニアグラムは、自己認識と他者理解の有効なツールと言えると思います。
どのタイプが優っているとか、劣っているということではありません。

自分のタイプの思考の特徴や感じ方の傾向を知ることで、「自分はこのタイプだから、こんな時に不安になるんだ。今、タイプの癖が出ているかもしれない」と、少し自分を冷静な目で見ることができるようになります。
また、自分以外の人に対しても、「どうしてそんな細かいことを言うの!」ではなく、 あの人は正しさを求めるタイプ1だから、「自分がまあいいやと、思うことも見逃せないんだ」と、受け入れることもできるようになります。

午前の部は、エニアグラムの9つの気質のタイプの考え方、言動、感じ方などの特徴についての説明を受けました。
ユーモアたっぷりの話を聞きながら、日頃の子どもや自分を思い起こしながら、自分の思うタイプと合っていると頷いたり、思ったのと違うみたいと首を傾げたり…。タイプの特徴を書いた一覧表とにらめっこしつつ、皆、一生懸命に自分のタイプと子どものタイプを探していました。

午後の部は、子育ての中で困っていること、気になっていることなどの質問タイム。
午前中の話を聞いて、わが子のタイプはこれだと思うけど、日常のこんなことに困っている。
どういうふうに対応したらいいかを教えて欲しい という質問に対して、講師の菅原が丁寧に答えていきました。
タイプの特徴を否定するのではなく受け入れることが大事だということや、受け入れたうえで、社会性を身につけて行くための言葉がけや対応などを分かりやすく。

質問者以外の方も、答えの中からヒントを得ようとしておられるのが、姿勢からも感じられ、充実した学びの時間だったと思います。
せっかくの機会を活かそうと途切れることなく質問の手が挙がっていました。そして、解決の糸口を手にした質問者の、「やってみます」という嬉しそうな様子に、会場も温かな空気に包まれてるのを感じました。
素敵な時間を共有できたこと、参加者の皆様に感謝しています。

エニアグラムを学び、親が自分の気質のタイプを知り、子どものタイプを知る。
それだけのことなのに、今まで不安に思ったり、理解できないと思っていたことが「このタイプならそうか・・」と受け入れることができたりします。
親が気質の違いを知るだけでも、子どもへの対応が変わってくると思います。

私自身も、息子がいつもギリギリになるまで宿題をしないのが気になっていたので、息子と同じ気質のタイプの参加者に、「宿題がギリギリになっても気にならないものなの?」と聞いてみました。
すると、「気にならなくもないけど、本当にやばい状態になったら勤勉になるスイッチが入るから大丈夫。まわりはハラハラするかもしれないけど、本人は意外と平気だと思っているものなの」という返事。
息子と同じタイプの方の話が聞けて、私はやきもきしていたけれど、息子は意外と平気と思っていたことを改めて知ることができました。

以前は、感覚の違いを素直に認めることできませんでした。「そうは言っても、同じように思うはず・・・」というように。
エニアグラムを学ぶ場に参加して、それぞれの気質のタイプが違うことを目の当たりにし、違うということが認められるようになりました。
だから、息子にも勤勉スイッチがあると信じて、少し見守ってみようと思います。

気になっているタイプの人の想いや考え方を直接聴けるのが、ハートフルコミュニケーションのエニアグラム・プログラムの良さ!
もっとエニアグラムを学びたいという方には、2日間かけて学べるエニアグラム1(7月29日、30日)もあります。
また、大阪でのハートフルコーチ養成講座も7月16日から始まります。

皆様のご参加をお待ちしております。

安村 典子




                                        
2017年05月21日(日) No.133 (ハートフルクラブ)

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