ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

巣立ちの春


倉敷の豊田園子です。
初めてのバトンをいただいてから、ちょうど一年経ちました。いつもブログを読んでくださって、ありがとうございます。

りえちゃんのブログを読んで、私も遠方に住む両親に会いたくなりました。
私たちも年を重ね、小さい頃に手を引いてもらった親の手を、今度はしっかり支えていく番になるんですね。お父様のご回復をお祈りしています。

さて、我が家の今春一番のニュースは、長男が大学に入学し、県外で一人暮らしを始めたことです。高校に入学した時から大学は県外に行きたいと言っていた長男なので、念願叶っての巣立ちです。
3月末、慌ただしかった引っ越し作業が終わり、「大学生活楽しんでね〜!」と笑顔で長男と別れました。
引っ越しの手伝いから帰宅して「あ〜やれやれ、これで終わった」と一息つくと、どんどんさみしさがこみ上げて来ました。その日の夜はなんだかさみしくてたまらない…。こんなにさみしいなんて、自分でもびっくりしました。
そばにいるとついつい手をかけ、子ども自身も親を頼り、一人暮らしをするために必要なことを充分教えられなかったなと思っていましたが、どうやらそう思っていたのは母親の私だけのようで、長男本人は一人暮らしで自炊することにも不安はなく、あっさりと飛び立っていきました。

見知らぬ土地で一人暮らしを始めた長男は、新しい生活が始まって楽しそう。家では全くしなかった料理も洗濯もなんとかこなしているようです。
時々買い物をしながら電話をかけてきて、「○○作ろうと思うけど、材料は何かな?」とか「キャベツ一玉○円はお買い得?」と聞いてきます。そんなちょっとした電話の会話から、長男が一人で頑張ってる様子が伝わり、子どもは、親が思っているよりずっとしっかりしているし、成長しているんだと安心しました。
お買い得のスーパーを見つけたり、地元倉敷にはない地下鉄の乗り換えを調べたり、銀行で自分の口座を作り、銀行引き落としの手続きをしたり、今までにない経験がいっぱいあります。
一人暮らしは、長男にとっても初めての連続。きっと心細いこともあるのでしょうが、いろんなことを乗り越えて、これからたくましく成長していくのが楽しみです。

実は、私自身も高校入学と同時に家を離れ下宿生活をしていました。15歳の私を送り出す両親は、さぞや心配だったに違いありません。しかし、そんな気持ちを私に全く感じさせず、私が選んだ道を笑顔で送り出してくれました。その頃の私は、今の長男と同じで、新しい生活が楽しくて、親の気持ちなんて考えてもみませんでした。
今回、自分自身が長男を送り出す親の立場になって、改めて両親の気持ちに気づき、心から感謝しました。そして長い年月が経った今、両親に「あの時はありがとう。」と感謝の気持ちを伝えました。

今が楽しくてたまらない長男も、いつか私のように何十年経ったのちに、そんな思いに気づく日が来るのでしょうか…。ずいぶん先のことですが、親としてまた新しい楽しみが一つ増えたようにも思います。

では、次のバトンは北海道の渡辺さんに渡します。北の国の春はいかがでしょうか。

岡山県/豊田園子 






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