ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

思い出貯金


倉敷の豊田です。最近は学校の近くを通ると、プールの授業をする元気な子どもたちの声が聞こえてきます。この暑さ、私も泳ぎたいな〜と思ってしまいます。
りえちゃんの話から、思春期の子どもたちの微妙な距離感が伝わってきました。なかなか素直になれなくて、心と行動が違うことしてしまうような難しい時期ですね。我が家の息子たちもそんな年頃です。

さて、私は、仕事や地域で、幼稚園や小学校の子どもたちと関わる機会が多いです。最近、子どもたちを見つめる私の目は、親目線というよりは、おばあちゃん目線に近い気がします(笑)。何をやっても、可愛くて、元気すぎるいたずらっ子も愛おしくてたまらない感じです。
「我が家の息子たちもこんな頃があったなぁ。。。」

三男が中学三年生で、ほんの3年前まではランドセル姿の小学生だったので、本当はそんなに遠い昔のことではないはず。でも、ずいぶん昔のことのように思うのは、中学に入ってからの息子たちの成長が目覚ましいからでしょうか。身長はすでに越されて、上から見下ろされ、低い声で返事する。こちらの発言にも容赦なく、ツッコミが入ります。
そんなとてもお世辞にも可愛いとは言えない息子たちですが、私には幼いころ同様可愛く見える魔法があります。魔法と言ってもそれは、特別なことではなくて、ただ、幼いころの可愛くて愛おしい時代の思い出を心にいっぱい貯金していて、息子たちが生意気なことを言おうがやろうが、心の中でひそかに『思い出貯金』を引き出して、『今は、こんなえらそうなこと言ってるけど、あの頃は…』と幼かった頃の姿を思い出しながら、目の前の息子を見てみると、あら不思議! なぜかとっても可愛く見えてしまいます(笑)。
そして、その『思い出貯金』のすごいところは、どれだけ使っても減らないところです! 生まれた頃から、今までそれはそれはたくさんの嬉しい出来事、胸キュンするような言葉の数々…そして、大きくたくましく成長していく姿。心の中いっぱいに『思い出貯金』があるからです。そして、それは、思春期になった今でも少しずつ増えています。

今回、そんな『思い出貯金』の中から、息子から言われた嬉しい言葉をお伝えします。
三男が小学4年生の頃、将来の話をしていた時のことです。三男にはまだ具体的な夢はなく、母である私がしたいことを話していました。
「母さんは、小さい頃外国に住んでみたいと思っていたの。だから、お兄ちゃんやあなたが高校を卒業して、大学生や社会人になって、この家を出て一人暮らしを始めたら、外国に住んでみようかな。」
私がふと思いつくまま話していると、三男が
「母さんがこの家を出て、外国に行っちゃったら、ぼくはどこに帰ればいいの?一人暮らしをしていても、お休みの時には帰ってくるんだよ」
「えっ?帰ってくればいいよ。お家はあるんだから」
「家に母さんがいないなら、帰るところがないじゃない。ぼくはどこに帰ればいいの?」
三男にとって『家に帰ること』は『母のいるところに帰り、母に会うこと』でした。
そのことに気が付き、母としての喜びをかみしめながら
「その時には、母さんはどこにいても必ずここに帰ってくるよ」
そう伝えました。

つい最近、この話を三男にしたら、覚えていない様子でしたが
「どこにいてもいいけど、どこにいるかはわかるようにはしといてよ」
と言われました。思春期になった三男からの嬉しい言葉でした。そしてまた一つ、貯金ができました。
この『思い出貯金』のおかげで、母は今日も笑顔で頑張れます。

では、次回は、初登場!徳島の濱田雅子さんです。初めてのバトンをお渡しします。よろしくお願いします!

豊田園子 




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