ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

相手の力を信じる


はじめまして。徳島県の濱田雅子です。
9年前,手にした『子どもの心のコーチング』(菅原裕子・著)の最後に紹介されている「ひび割れ壺」に心惹かれ,その後2年間、毎月、東京のワークショップに通うようになりました。末っ子がまだ小学生6年生,真ん中の娘が中学1年生、長女が高校1年生の頃でした。3人とも反抗期の前・中・後期真っ只中で,倉敷の豊田さんの言う「思い出貯金」で毎日をつないでいた日々でした。
あのときハートフルコミュニケーションに出会っていなければ,今の娘たちとの関係も変わっていたように思います。

4年前から,中学校で教頭をしています。たくさんの保護者の皆さんとお会いしてきました。多くの方が,一生懸命子どものためを思って子育てしているにもかかわらず,不安や迷いをもたれているようでした。
そんな悩みを抱えている保護者の力になりたくて、「こうすれば,いいですよ」「こうあるべきではないですか」とアドバイスをしていましたが、「なんとかしてあげたい。」という思いは焦りとなり,ほんとうに伝えたいことが十分伝えきれないことがありました。
そんな私に,ある職員が、「以前、紹介してくれた『ハートフルコミュニケーション』が今こそ必要だと思います」と話してくれました。そのことがきっかけとなり,今年の5月,菅原さんを学校に招いて,「子どもの自立のために親にできること」をテーマにハートフルコミュニケーションの講演会を開催しました。

講演の後、保護者の方々から、
「黙って見守っていれば,子どもが変ったように思いました」
「聴けてよかった。講演を企画していただきありがとうございました」
とたくさんの感謝の声をいただきました。「学ぶ機会」をみなさん待っていられるようでした。
かつて私が,月1回のワークショップを楽しみにしていたように,悩みや不安を語り合って,知恵を学び合う機会が欲しいと考えている方がたくさんいられたのです。

そこで,講演の気づきを参加者同士で語り合う場「子育てコーチングセッション」を学校で始めました。私はみなさんの話をひたすら聴く役です。すると、みなさんそれぞれが、どうすればよいかの答えを持っていられました。
参加された方からは、
「みなさんと話を聞いたり,自分の気持ちを言葉したりすることで,色々な事が整理でき,新鮮な気持ちで過ごせています」という感想をいただきました。

改めて,「『相手には力がある』と信じること」の大切さを痛感しました。
「自分の力で相手をなんとか変えてやろう」という思いを手放し,「相手を理解するために聴く」......日々のトレーニングを楽しんでいます。

次は千葉の福田さんです。よろしくお願いします。

徳島県/濱田雅子 





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