ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

葛藤の先にあるもの


みなさん、こんにちは。倉敷の豊田園子です。
我が家も今では全員がスマホ愛用者。たびたび問題になります。便利なものだけに、自己管理で上手に使って欲しいと思っています。
りえちゃんからラストバトンをいただき、とうとうこの日がやってきました。
ラストの今回は、ハートフルコミュニケーションを学ぶきっかけについてお伝えします。

私がハートフルコミュニケーションを学ぼうと思ったのは、今から6年前、中学生になった次男への心配からでした。
元々、集団活動が得意ではない気質の次男は、1学年1クラスしかない小さな小学校から1学年8クラスの大きな中学校に入学し、委員会にも所属し、土日も練習、他校への遠征もある活発な部活動にも参加し必死で頑張っていました。
そんな次男の姿を見て、私は「このままで大丈夫だろうか。疲れてしまわないだろうか…」と心配でたまりませんでした。次男も時々「部活休もうか」「今日は学校行きたくない」と言いながらも、ギリギリのところで頑張っていました。そんな彼の姿を見ながら、私は親として励まし続けるしかありませんでした。「彼が疲れる前に何とかしなくては!」そう考えた時、なぜか私の頭に浮かんだのが「親の私が変わらなきゃ!」という思いでした。

そして、『子どもの心のコーチング』の本に出会いました。本を読んで、気がつきました。私が変わりたいと思ったのは、「学校に行きたくない」という彼の気持ちを受け入れる覚悟が欲しかったからでした。
彼が「学校に行きたくない」と言うたびに、「そんなこと言わずに、頑張って行こう。みんな待ってるよ」そう言い続けていました。もちろん、学校に行って頑張ってほしいと心から思っていましたが、学校に行かせることで、彼をどんどん追い込んでいるようにも感じていました。心の奥では、彼の苦しみを受け入れてあげたいと思いながら、それでも「もし彼が学校に行かなくなってしまったらどうしよう」という不安がありました。受け入れる覚悟ができない私は、毎日葛藤していました。そして、きっと彼も「学校に頑張っていく」「行きたくない」という葛藤を繰り返していたんだと思います。

ハートフルコミュニケーションの講演会にも参加し、『子どもの心のコーチング』を何度も読み返し、自分の気持ちを整理し、少しずつ向き合うことができるようになりました。彼が葛藤していることを受け入れることで、「無理しなくていいよ」と言えるようにもなりました。次男も行けるときに行くという自分のペースで生活できるようになり、表情も和らいできて、心から良かったと思いました。

その後、私はハートフルコーチ養成講座に通いながら、改めて自分の子育てを見つめ直しました。そして、心配し、先回りして手助けすることは、子どもの成長する機会を奪うことになると気づき、子どもを信じて見守ろうと決めました。それからは何かあっても「大丈夫。自分で乗り越える力を持っているから」と、心でつぶやき、じっと子どもを見守り続けました。何度も心配になり、助け船を出したくなる時もありましたが、ぐっと我慢して見守っていると、子どもたちは、自らの力で、考えて行動するのです。困った時には、親が出ていかなくても、自分たちからやってきました。
学び続けて、毎日葛藤する中で、私も少しずつ成長できました。子どもたちもそれぞれに成長し、その甲斐あって、次男は自分の気持ちと葛藤しながらもなんとか自分の力で乗り越えて、無事高校も卒業し、今春、大学生になりました。物事に向き合い、葛藤することは辛くて大変なことだけど、その葛藤が私たちを成長させてくれました。

これからもいろんなことが起こるでしょう。それも含めて、子育ては楽しい。そんなふうに思えるのは、ハートフルコミュニケーションに出会えたから。だから今度は、みなさんにお伝えしたいと思い、私はハートフルコーチとして活動しています。
現在は、8月8日広島県福山市で開催する「子どもの心のコーチング講演会」に向けて、仲間と一緒に準備しています。講演後には、参加者同士が語り合うグループセッションもあります。子育ては、楽しいけれど、大変なこともいっぱい。「どうして、こうなるの?」そう思った時が、見直すチャンス!講演会に参加して、自分らしく子育てするためにできること、子どもの力を伸ばすために今すぐ始められることを見つけませんか?
みなさんのご参加をお待ちしています。
講演会の詳細は、ハートフルコミュニケーションHPの福山キャラバン
http://www.heartful-com.org/html/02_03.html
をご覧ください。

では、私のラストランもこれでおしまい。みなさんに読んでいただけることが何よりの楽しみで、書くために日頃の生活にも意識を向けることができました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
では、最後のバトンを徳島の濱田さんへお渡しします。

岡山県/豊田園子 





2015年07月27日(月) No.205 (日記)

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