ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

ありのままを受け入れること


みなさま、はじめまして。堀さんからバトンを受取り、今回から新しい走者となりました、静岡県在住の植松知子です。夫と4歳の息子の3人家族です。よろしくお願いいたします。

堀さん、私も感情的に声を荒げて息子を怒ったりすると、あれ、ハートフルコミュニケーションの学びは?!と思うことしばしばです。学んで分っていることと、現実でできることのギャップに愕然とすることもありますが、少しずつそのギャップを小さくしていきたいですね。

さて、今回は私がハートフルコミュニケーションと出会って大きな変化のあったことについて綴りたいと思います。
それは、母との関係です。

母は昔からとにかく口うるさい人でした。あれしなさい、これしなさい、あれはダメ、これはダメと指示命令が多く、自分の意見を押し付けてくる人でした。妹たちは母と考え方が似ていたのであまり苦にしていなかった気がしますが、私は意見が合わず真っ向から反発し、キーキーキャンキャン言い合っていました。そんな私達を見て妹が“犬猿の仲”とよく言ったものです。(私が戌年、母が申年生まれ)

今でも覚えているのは、修学旅行に着ていく洋服選びに買い物に行ったときのことです。母はお嬢さんぽいフォーマルなワンピースを勧めてきました。上品なところが気に入ったようですが、私はそんな堅苦しい恰好で旅行に行くなんて嫌でした。そのころ流行っていたカジュアルなものが良かったのです。しかし、流行ものの服は上品じゃないと母は気に入りません。どちらも引かずに意見は対立。最後は着ていくのは私なのに!!と大喧嘩になり、結局その日は何も買わずに帰ってきました。

息子を出産し子育てが始まってからもそのような状態は続きました。
授乳していれば横から「オッパイは足りているの?」「果汁を飲ませた方が良いのよ」寒い季節になれば「外は寒いのにそんな格好では風邪をひかせてしまうわよ」などいちいちうるさいのです。私だってちゃんと考えているのに!!うるさいなーそんなに信用できないの?! 私の子育てなんだから口出ししないで!!と慣れない子育て中ということもあり苛立ちは増すばかりでした。

しかし、ハートフルコミュニケーションに出会い、人が持つ気質について学ぶことで母に対する見方が大きく変わったのです。
人には持って生まれた気質があり、気質ごとに考え方や感じ方に大きな違いがある。
自分が常識だと思っていることが、別の気質の人にとっては常識ではないこともある。
これまで"人それぞれ考え方や価値観は違うのだ"ということを充分わかって生きてきたつもりでしたが、自分の常識がみんなの常識ではないとわかった時は衝撃でした。

母は調和や信頼を重んじる気質であることもわかりました。安全志向で常に先のことを考えて行動します。
私は自由で刺激を求める気質。後先を考えずに行動します。
全く違う気質の私達です、意見が食い違うのは当たり前です。
母にとってみたら、私の向う見ずな言動は心配の種だったのでしょう。心配するが故の口うるささだったのかもしれません。
今更ながらそんなことに気づいたら、これまでただうるさいだけと思っていた母の言葉が私を心配しての言葉、愛情いっぱいのものに感じられるようになりました。
それからは母の言葉に反発するのではなく“心配してくれてありがとう”という気持ちで受取れるようになりました。
私が母の言葉を素直に受け止めるようになったことで、キーキーキャンキャン言い合うことはなくなり、穏やかな気持ちでいろいろな事を母と話せるようになりました。

相手の言動をありのままに受取ることができると、自分が楽になり会話も広がることを実感しました。
母だけでなく、周りの人たちともそのような関係が築けるといいなと思います。
子育てもまた然り、まだ4歳で気質が確定できない息子ですが、どの気質でもそのままの彼を受け入れて彼の特性を伸ばしてあげられるといいなと思っています。

お次は群馬県の渡辺照子さんです。どんなお話が聞けるのか楽しみにしています。

静岡県/植松知子 





No. PASS