ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

なんのために働くのか?


こんにちは、りえさんからバトンを受け取りました、千葉県在住のふくちゃんこと福田潔子です。ただ寄り添ってくれるだけでいい、りえさんのご家族の歴史から「寄り添うこと」の大切さを改めて感じました。

さて、最近、若いお母さんと話す機会が多く、自分が働くことの意味についてよく考えるようになりました。というのも、仕事と子育ての両立に悩む声を以前よりたくさん聞くようになったからです。

そこで、何で働こうと思ったのか?なんのために働いているのかと自分に問いかけてみました。

私は出産を機に仕事を辞め、専業主婦として子育てに専念してきました。
そして長女が9歳になった時、子育てに悩み、ハートフルコミュニケーションに出会いました。
その後ハートフルコミュニケーションの学びを活かしたいと思い、自分の住んでいる地域で子育て支援の活動をしたり、ハートフルセッションやワークショップを開催しています。

こうやって振り返ってみると、働くきっかけは、
ハートフルコミュニケーションに出会ったことなのだと思います。

働き始めたのは子どもが小学生になってから。
ですから、小さい子どもを預けて働く辛さや、子どもの預け先に困ったという体験していません。ですが仕事を始めてからは、専業主婦だったからこそ出会う悩み、というのもあったように思います。
それは、子どものことを最優先できない時の心の葛藤。
それまでは子どもの行事には必ず参加していたし、病気の時はいつでもそばにいてあげられた。何よりも子どものことを最優先できた。
子どもにとってみれば、来てくれるのが、いてくれるのが当たり前。
親も子も満足です。

でも仕事を始めたらそうはいかない。
「今日の音楽発表会、見に来れないんだよね、頑張ったのに、、、」と大泣きされたり、
病気の時に「ママお仕事行っちゃうの?」と不安そうな目で見られる。
子どもが小さい時から預けて働いた経験のある方なら誰しも通った道を、
子どもが生まれて10年たったころ、初めて体験したわけです。

子どもの悲しそうな顔を見る辛さや、子どもに我慢させているという罪悪感などが沸き起こり、自分のなかにこれでいいのだろうか?という気持ちが渦を巻いてきました。
仕事をしていない時にはなかった、さまざまな葛藤。
子どもと仕事を天秤にかけ、そこまでして働く意味があるのか?
ということも何度も考えたものです。

それでも、辞めずに続けてきたのはなんでだろうか?

思い返すと、心の支えになったのはずっと働きながら子育てをしてきた方の言葉だったように思います。それは、こんな言葉でした。

「そんな思いまでして働いてるんだから、子どもに誇れる仕事することなんじゃない?」

そうか、みんなそうやってつらい気持ちを乗り越えて働いてきているんだ!
その話を聞いた時、私も働くことに誇りを持てるように働いていきたい、
そう思うようになりました。

それ以来、何かを選択しなくちゃいけない時には、
今私のしていることは、子どもに誇れることであるかどうか?
というのが、私の判断基準となっていきました。
子どものいない時にはなかった、働くことへの新たな視点です。

10年間、子育てに専念してきた経験があってハートフルに出会い、
その後10年間子育てしながら仕事をしてきた経験から、
「親であること」と「仕事をすること」両方に対する誇りというものを
自分の中に感じることができるようになってきたなと思います。

子育てに専念する人、働きながら子育てする人、いろんな人がいるけれど、
子育てと仕事、その時々によって、環境によって、どこにウェイトを置けるかは人それぞれ。どっちが大事か?ということではなくて、その人が、親であることが嬉しい、働くことが嬉しいと感じながら子育てできる社会であるといいなと思います。
そのために、自分の力を使うことができたら、私にとっては何よりも嬉しいこと。
これからも、子育てする人をいろんな形で応援していきたいなと思います。

次は、3人のお子さんをサポートしてきた埼玉の島さんにバトンを渡します!

千葉県/福田潔子









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