ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

母の優しさ


こんにちは。東京都の堀です。
児島さん親子の深い絆を感じながら読ませて頂きました。毎日のご長女の送迎、本当にお疲れさまでした。どんなときでも笑顔で迎えてくれるご長女の姿は、きっと普段の児島さんのご長女に対する姿そのものだったのではないでしょうか。

さて、今回も2歳2ヶ月になる息子の話題から入りたいと思います。
1歳後半あたりから始まった息子のイヤイヤ期ですが、日に日にパワーアップしていくのがわかります。「ご飯食べようか!」「イヤ」、「お着替えしようか!」「イヤ」、「保育園行こうか!」「イヤ」、「お風呂入ろうか!」「イヤ」、何をするにもイヤイヤです。
私はそんな息子の気持ちに常に寄り添おうと接してきたつもりでした。

ところが先日、息子のイヤイヤを受け止めきれず、大声で怒鳴りながら小突いてしまいました。
少々の怒りでしたらその場ですぐに冷静さを取り戻せるのですが、そのときは興奮の余りしばらく怒りが収まりませんでした。
普段はあまり感情を表に出さないタイプなので、気持ちが落ち着いてから後になってから、いつもとは違う自分の姿だったことに驚き、なぜそうなったかを振り返ってみました。

この日、私が怒りを抑えきれなかったキッカケは、息子のイヤイヤでした。しかし根本的な原因を掘り下げていくと、そのとき抱えていた仕事での葛藤(提出期限ギリギリ)や、妻への葛藤(数知れず…)、夏バテ気味(食欲不振、睡眠不足)など、私自身のストレスが原因だったという結論に至りました。
自分の怒りがいかに身勝手だったかということがよくわかりました。

それからしばらく経ち、この出来事を忘れかけていたある日、私は何気なく朝の通勤ルートを一日だけ変えてみることにしました。
普段は同じ道を何も考えずにただ惰性で歩くだけですが、違う道を歩いてみると、目に入ってくる景色も変わり、普段考えないようなことが頭に浮かぶことがあります。
このとき思い浮かんだのは、私がまだ幼い頃の優しい母の姿でした。

当時小学1年生くらいだった私は、両親が共働きのため下校後ひとりで留守番をしていました。
その日、つい魔が差した私は、母の財布から五百円玉を盗んでしまいました。
母は仕事から戻るとすぐに、お金が無くなっていることに気づきます。私は困っている母の姿をみているうちに、後々バレて取り返しがつかなくなるのではないかと怖れ、お金を盗んだことを打ち明けました。すると母は怒るどころか私に、
「いつも寂しい思いをさせてごめんね。本当はそのお金、あとで(財布に)戻そうと考えていたんだよね。」
と、私の悪行を優しく包み込んでくれたのです。
お金を盗んだことよりも、私の気持ちに寄り添おうとしてくれた母の優しさに救われ、大泣きして謝ったことを今でも覚えています。

私が幼少期の母の優しさを思い出したのは、仕事や子育てなど頑張っている自分をもっと認めてもらいたいという心の表われだったからかもしれません。息子につまらないことで当たる私に、「親だって人間だもの。つい怒り過ぎちゃうことだってあるよ」と、母ならそんな言葉をかけてくれそうです。母の優しさに何だか救われた気持ちになりました。
息子のイヤイヤにも、きっと息子なりの気持ちがあるんですよね。
母が私の気持ちに寄り添ってくれたように、私も息子のイヤイヤにとことん寄り添っていきたいと思います。

さて、次は植松さんにバトンをお渡ししますね。
今度はどんなお話しが聞けるのか楽しみです。

東京都/堀 善雅








                                     


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