ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

視点を変えたら


みなさん、初めまして。奈良の南村さんからバトンを受け取りました。
京都在住の秋田裕子です。

南村さんの“怒りのサイン”。
私のサインは表に出やすいと自覚しながらも、子ども達に聞いてみたら、
「裕子さん、わかりやすいで〜。顔見なくても歩いてる足音でわかるし ( 笑 ) 」と言われてしまいました。「あ〜、まだまだ修行が足りず、申し訳ない!」と言いながら、子ども達と“怒りのサイン”について一人ひとりの特徴について話したり、「こんなこともあったよね〜」など最後には大笑いとなる楽しい時間を過ごすことが出来ました。
南村さん、いい話の種をありがとう〜。

私は地元で幼稚園、保育園に通うまでの親子が安心してゆっくりとほっこりできる「子育てのひろば」をやっています。そこには毎日いろんな親子がやってきて来ます。お昼をみんなで食べていた時に「食べ物を投げて困っているんです〜」とあるママが漏らした一言に、自分が同じように困った十数年前に一気にタイムスリップ!

そう、今回は私の長女の離乳食の時のお話。
長女は完全母乳でおっぱいをよく飲み、離乳食も比較的好き嫌いも少なく順調に進んでました。
新しい味や食感にチャレンジする時のあのかわいい笑顔やびっくりした顔。気に入らず思いっきり ベー! してしまう顔。様々な表情や食べっぷりに一喜一憂しながら過ごしていたあの頃。
彼女にとって掴みやすい大きさのニンジンやブロッコリーなどを食べるようになった頃です。
手に取ってお口に入れるのではなく、「ぽ〜ん!」と前へ投げるようになってしまったのです。
それもとても嬉しそうに!
食べ物を投げて得意げな笑顔を見せる長女に私の心はザワつきます。

「食べ物を投げるなんて!」
「私が一生懸命作ったのに!」
「食べ物を粗末にするなんて!」
「その笑顔は何? その笑顔は!?」
「せっかく作ったのに、なんてことするの!」

もう様々な気持ちがグルグル渦巻き、イライラが募ります。
最初は「食べ物は投げないよ〜。やめようね〜」なんて優しく言っていられましたが、
彼女はいっこうにやめる気配もなく、ますます得意げな笑顔。その様子に私の怒りは MAX に!

「ダメでしょ! 食べ物投げたら!」
「そんなことする子は食べなくていいです!」

と大きな声を上げてしまいました。
その声に驚いた長女は更に食べ物をグチャグチャにし大泣きし始めました。
「もう、泣きたいのはこっちだよ〜」と泣きたいのをガマンしグチャグチャな食卓を片付け、大泣きする長女をなだめ、おっぱいあげながら、「あ〜、大きな声あげてゴメンね」と謝ってました。

その様子を帰宅した主人に食事中のやりとりを心の声を織り交ぜながら話します。すると、主人は一言。
「物を摘んで、投げれるようになったんだ。すごいな!」

私は後ろからヒザかっくん!されたような不意打ち感と、
「あっ、そこ?」と自分には持ってない視点でつかれた驚きでいっぱいに。
確かに食事をするという視点ではいけないことですが、視点を変えてみたら、成長を喜べることともいえます。

「食べ物に感謝して食べるべき」
「ごはんを粗末に扱ってはならない」
「食べ物を投げるなんて、言語道断!」

といった「こうであるべき」という枠に当てはまらないとこだわっていたのは、私自身。
この枠を外して視点を変えてみたら、別の見方もできるということを主人に教わりました。

すぐにチラシを丸めて彼女が掴みやすい大きさのボールを作り、満足いくまで思いっきり投げることをさせ、食べ物は投げるものではないと教えたら、食事中に投げる行為はピタっと止まりました。

指先の動きや手首の動きが安定してきて、物を掴んだり、転がしたり、投げてみたり手の動きが広範囲になってくる時期になり、「こんなんできるようになったんだよ〜」と満面の笑顔で彼女は教えてくれていたのでした。この時、「自分の枠や感情にとらわれることなく、フラットになにが起こったか見る」ことを教わりました。
いまだに私の中にこの時の「あ、そこ?」の驚きは残っています ( 笑 )。

さあ、次は名古屋の児島さんにバトンを渡したいと思います。
よろしくお願いします〜。

京都府/秋田裕子 






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