ハートフルコーチの泣き笑い日記　～NPO法人　ハートフルコミュニケーション～

親切な人から教わったこと

こんにちは。東京都の堀です。

お正月の休みボケがようやく抜けてきた今日この頃です。
児島さんの娘さんは独り立ちして半年になるんですね。親の有り難さに気づき、しかも照れずに言葉で伝えらえるって素敵です。児島さんの今までの努力が報われるようですね。
私の今年の抱負は、「自分ひとりの時間を作る」です。イヤイヤな二歳息子の子育てに翻弄されている毎日なので、今年はしっかり息抜きしながら息子に向き合いたいと思います。

さて今回は、去年の暮れにあった出来事についてのお話です。
その日私は、午前中に二歳の息子と公園で遊んだあとに、お正月の飾り物や食材などの買い出しのためスーパーへ行きました。
妻は仕事だったので、私と二歳の息子の二人です。公園で元気よく遊んでいたので、疲れたせいかスーパーに着くと息子は私に抱っこを求めてきました。ここまではよくあることですが、しばらくすると息子は抱っこされたまま眠ってしまったのです。息子を起こさないように、そ～っと子ども乗せカートに座らせようとすると、
「抱っこがいいー！！」「カートはイヤー！！」
と突然暴れはじめました。そしてなぜか私がカートを持つこと自体も気に入らないようなのです。
仕方なく、右手に重さ11㎏の息子を抱きかかえながら、左手に買い物カゴです。

しばらくすると息子はまた抱っこされたまま眠ってしまいました。買う量が多いため重さも半端なく、レジ待ちも長蛇の列だったので、次第に両手が痺れ出しました。もう限界・・・、苦しさで顔も歪んでいたと思います。
すると私のそんな姿を見かねて、ひとつ前を並んでいた子連れ（4～5歳の娘さん）のお母さんが私に「このカート使ってください」と貸してくれたのです。
あ～何て親切な方だと思い、お礼を言って会計を済ませると、今度は私に代わって買った物を全てレジ袋に入れてくれたのです。世の中にこんな親切な人がいるのかと思いました。

そのお母さんは、
「私も同じような経験があるので、辛さがよくわかるんです。お節介かもしれませんが見ていられなくなりました」と、さわやかな笑顔で話してくれました。
親切にしてくれたこともそうですが、辛さを共感してくれたことが何より嬉しく、思わず涙が溢れそうになりました。
「辛かったので本当に助かりました。嬉しかったです。ありがとうございます！」とお礼を言って別れました。

私はそのあと、もうひとつ心の中に「私もあのお母さんのように誰かの助けになりたい」という思いがあることに気づきました。
二歳の息子を親切な人に育てたいという思いは常々あります。でも「人には親切にね」と言葉で教える以上に、人から親切にしてもらえた経験、共感してもらえた経験が、人を「親切な人」にするんだなと改めて感じました。　

さて、次は植松さんにバトンをお渡ししますね。
今度はどんなお話しが聞けるのか楽しみです。

東京都／堀善雅

2017年01月16日（月） No.284 (日記)