ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

伴走者


千葉の藤野です。
今年は春の訪れが足踏みしていて、やっと桜が満開になって来ました。

春は子ども達は一つ階段を上る季節でもあります。確実に子どもの成長を感じます。
櫻井さんの息子さんが言うとおり、子どもは思った以上に大人になっていると思います。
しかしながら、「子の心、親知らず」というところでしょうか。
わかっているつもりでわかっていないのは、大人の方かもしれません。

私の息子はそんなわかってもらえない代表的な子で、よく誤解されています。
思いつくままに行動してしてしまうようで、小学生の頃から先生方に心配され続けています。
授業中は立ち歩く、音楽室に行く時に並べない。一言でいうと落ち着きがないというところでしょうか。
中学生になった今でも通知表には「気分にムラがあり、将来が心配です」と書かれていました(でも、積極的に一生懸命取り組むところもあると書いてありました)。

なぜか他人に心配されちゃう息子ですが、私はあまり彼を心配していません。
なぜなら、彼の行動には必ず何らかの理由があることを知っているからです。

授業中に立ち歩くこともいつもではありません。音楽室に行く時に並べなかったのもいつもではないのです。
必ず何か理由があり、その行動をしています。思いたったら即行動になってしまうところがあるようです。
それが大人から見たら、問題行動として映ってしまうのでしょう。

私は先生に言われるたびに息子から話を聴きました。その時、何をしていたのか。

「授業中に立ち歩いたのは、友達に消しゴム貸してと言われた」から、
「並べなかったのは友達が押してきた」からと、彼には彼なりの理由があります。

息子の行動の意図を聴くことで、彼のとった行動の意味がわかります。
でも、その時にその行動は別の意味をもって人に見られることがあるということです。
それを伝えたうえで、
やりたかったことはわかるけど、やってよかったのか、他にどんな方法がいいのか、これからはちょっと考えてから行動してみようかと提案しました。
息子はその後、しばらく考えているようでした。どうするかは彼なりに答えを出していると思います。

子どもには子どもの思いがあります。
その思いをどう行動にするのかを学んでいます。行動することは必ずなんらかの結果をもたらします。失敗することもあるでしょう。でもそこから学ぶことができると思います。
なので、私は息子のことを心配していません。

彼の思いをつぶさないように行動の意図を考えることや聴くことはとても楽しく、大人の目線では心配な彼の行動も私にはすがすがしく羨ましいくらいです。
息子は今まさに学ぶ時期なのです。
しばらくは、世間の目との戦いは続くと思います。
今中学生の息子は、「早く大人になりたい。」と言っています。その理由は「自由になりたい、命令ばかりで嫌だ」そうです。
「大人にならなくても命令されずに自由になる方法はあるよ」と私は息子と共に考えていきたいと思います。
気分にムラがあるように見えるのも彼が戦っているからなのでしょう。

親バカだと思われるかもしれませんが、親バカな私だけでも彼の生きる力を信じてあげたいと思っています。

子どもの思いがわからなくても信じることはできる。

みんなそれぞれの思いがあり、一生懸命考えて生きています。そこに入り込むことや変えることなんてできません。
私自身も同じです。子どものことやママ友関係のことでも、迷ったり間違ったりして生きています。
結局は自分で答えを見つけていくしかないと思います。
親なんて思っている以上に無力で、できることはそばで見守り、支援することしかないとつくづく感じます。
なので、子どもの伴走者として一緒に考え共に歩みながら、成長を楽しみたいと思います。

さて、南村さんのところは、どんな新しい生活始まっていますか?

千葉県/藤野美奈 









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