ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

みんな違ってみんないい


京都の秋田です。

全国に吹き荒れた春の嵐も立ち去り、一気に新緑が目に眩しく、生命の息吹を感じるこの季節。
過ごしやすく気持ちよくて私の一番好きな時期が到来してますますウキウキしています。

地元で開催している子育てつどいの広場では、遊びに来てくれるママたちよりちょっと子育て経験がある先輩ママたちがスタッフとして携わっています。
こちらの地域はみんな子沢山で、3人、4人,5人子どもがいるスタッフもいます。

ある日5人子どものいるスタッフが、
「この間、5番目の末っ子女子に ママ、子どものなかで誰が一番好きなん?って訊かれて」。
そのつぶやきから、大いに盛り上がったお話を。

「子どものなかで誰が一番好き?」と訊かれて・・・。
あなたなら、何と答えますか?

スタッフAの答えは:「あなたはママとパパの宝物!」

すると他のスタッフから口々に「いいね〜」の声が。イライラすることがあっても、いろんな感情や体験、楽しいことをプレゼントしてくれる宝物に変わりはないと笑い合いました。

私も子どもたちが幼い頃、家族全員、子どもたち全員の名前を挙げて「みんなの宝物!」と言ってたなあと懐かしく思い出しました。

スタッフ B は:「私は、『もちろんあなたが一番! でも絶対内緒だよ』って言ってた」

多くのスタッフが「内緒」っていう言葉を子どもの頃に言われていて、自分の子どもに使っていることが判明。ふたりだけの秘密という特別感があって、嬉しかったとそれぞれの思い出話に。
私も子どもの頃に母が「内緒だよ」と言って一緒にソフトクリーム食べたことを鮮明に覚えていました。
私の場合は、母が私だけに意識を向けていてくれていて、母を独り占めしているような感覚になって嬉しかったんだ・・・と、溶けかけのソフトクリームの甘さと冷たさが夏の日差しと共に、その時の思いまで一瞬に記憶が蘇りました。

そこへスタッフCが:「私はあなたが一番!とは言えないな。だって、全員かわいいもの。
だから、みんな同じように好きだよ。みんな好きだから、順番はつけられない!って答えた」

これには様々な意見が飛び交いました。
子どもは自分が一番って言ってほしくて訊いてきたんじゃないかという声に対してスタッフCは、「みんな平等だから、ウソつけない」と。
正直な彼女の子どもたちは、「ママはみんなのこと大好きなんやって!!」って兄弟姉妹のなかで言ってみんなでハグし合ってるそうです。

その時の私の中には、自分が子どもだったら「あなたが一番」と言ってほしいという気持ちも、「ウソつけない」という言葉に反応する正直さも両方あって、子どもとしての願いと親としての思いのせめぎ合いが起きてしまいました。
でも、彼女の家庭ではみんなでハグし合っていると聞いて、様々なカタチがあり、うまく収まるものだなと。私の価値観の枠をひとつ崩してもらいました。


スタッフDの場合は: 「一番はパパ!」

彼女が言うには、「私も優劣つけれないと思ってしまって、思わずパパ!って伝えた。パパとママが愛し合ってみんなが生まれたから。パパがいなかったら、みんなに会えなかったからね。だから、一番はパパ!って。
子どもは一瞬キョトンってしてた。でも、『ママはパパが一番だもんね。だから、うちらが生まれたんやんな〜』って子どもたちは言うてる」

スタッフ一同、この答えには思わず唸ってしまいした。誰もパパが一番とは思い浮かばなかった!と。私もです ( 笑 ) 。
みんなで、たとえ一番手のかかる大きな長男(=パパ)であっても常に感謝を忘れないようにしないとねと、気持ちも新たになりました。

「子どものなかで誰が一番好き?」

このひとつの質問から広がるストーリー。
答えは様々、ひとつではない。それこそ、正解も間違いもない。
人それぞれのその時の状況、子どもの様子、気質や環境、自分の状態、気質、方針、大切にしていること、生い立ち、価値観等などでこうも違うのか、いろいろな考え方があると、視野を拡げてもらいました。

子どもがどんな想いで訊いてきたのか、どうしてほしいのか、タイミングを逃さずにしっかりと子どもを見て、聞いて、その想いに応えていきたいと思いました。
その違いを受け止めたうえで、子どもたちに「愛してる〜!」をしっかりと伝えようと思います。

スタッフみんなとも、思っているだけでは伝わらない。言葉で、態度で、チューで、ハグで、美味しいごはんで、あったかいお風呂で、ふっかふかのお布団で、楽しいひとときで、様々な方法で「愛してる〜!」を子どもに伝えていこう!と盛り上がりました。

今日は子どもたちが帰ってきたら、私も久しぶりにハグしよう。
中高生男子の長男次男に「は?どうしたん?」「うっざ!」とか言われませんように ( 笑 )。

さあ、次は愛知の児島さんにバトンを渡したいと思います。
どんなお話が聞けるか楽しみにしていますね。

京都府/秋田裕子 





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