ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

泣き虫母さん


ゴールデンウィークの真っ最中ですね。こんにちは。愛知の児島です。
秋田さん、ほんと、いろんな家族がいて、いろんな意見があって面白いですね。一人っ子の私は、「兄弟で誰が一番好き?」という疑問を持つこともなく、淡々と飄々と育ってきましたが(笑)。
今回は、そんな淡々と飄々と育ち、いつも喜怒哀楽の真ん中の「怒哀」の二文字を、あまり持たない&出さない私が、その二文字に大揺れしたお話です。

4月になり、子ども英会話講師の仕事も新年度を迎え、いつにも増してバタバタしており、かつ、もう一つの仕事も、これまたいつもより忙しく、バタバタしていました。
元来、楽天的な私は、この忙しさもなんとかなるさ〜、と気楽に構えていながらも、哀しいことに、なかなか身体はついてこず、1つの仕事から帰宅し、すぐ次の仕事をはじめ、その仕事が終わる頃には、くたくたになっていました。
同じように、バイトを掛け持ちしながら、かつ、夜間の専門学校に通う次女を、応援しながらも、多分心の中で、「家のことをもうちょっとやってくれたらなぁ…」と思っていたのでしょう。

私は、直接頼んだり、お願いをするのではなく、「この状況を見て、察して! そして動いて!」と心で念じてしまう、ややこしい傾向がありまして、この方法はいつもあまりうまくいかないのに、なかなか学習できず、ついつい「気づいて! 察して!」と念を送ってしまいます。
やたら、「あ〜疲れたなぁ…」とか「あ〜まだあれもしなきゃ、これもしなきゃ」と言ってしまうのです。実際、とても疲れていました。
そしてついに、次女を怒らせてしまいました。
「お母さんが疲れた、疲れた、っていうのを聞くと、なんか心苦しくなって、こっちまで滅入ってくる!」と、言われたのです。
はい、私、キレました(笑)でも、堪忍袋の緒が切れたわけではなく、涙腺が切れてしまったのです。

「こんなに一生懸命働いているのに、疲れたの一言も言えないの!? お母さんは、どこで休めばいいの!? 家で以外疲れたなんて言えないのに!」
そう言って、大泣きしながら、次女の部屋を出ました。それからも、まぁ泣いた泣いた!あんたが子どもか!?ってくらい(笑)
なぜ、こんなに一生懸命頑張ってて、弱音を吐けないのか。家族を支えながら、じゃあ私を誰が支えてくれるのか、助けてくれるのか。次から次へと出てくる出てくるネガティブ思考…。

父も母も亡くし、兄弟もいない私は、その時本当に、ポツリとみなしごになってしまった気がしました。
自分の存在の意味さえ見失い、もうやっちゃいられないと、おいおい泣きました。
次女も悲しかったことでしょう。私と同じように、自分の部屋で、号泣していたと思います。次女も私も、いっぱいいっぱいだったのでしょうね。
ひとしきり泣いて、私は、ふっと気付きました。
「そうか。私は、人を支えてあげたいと思いながら、実は自分が一番支えて欲しかったんだ。誰かの力になりたいと思いながら、本当は自分が一番力を貸して欲しかったんだ」と。

でも、不思議と、じゃあ誰かに支えてもらおう!とは思いませんでした。自分の隠れていた願いに気づき、また、強い、明るい、元気!と思っていた自分が、本当は、弱っちくて、海の底に眠る深海魚のごとく暗くて、意外にも脆い、ということがわかって、「ああそうだったんだ、私…」と思ったら、なんだか、覚醒したように、すっきりしてしまったのです。
これを機会に、もっと自分に優しくしてあげよう!と思いました。本当は、弱くて、暗くて、脆い私が、こんなに頑張っているんだもの。自分で自分を一番に労わってあげなくちゃ。そう思いました。
自分のコップが空っぽなのに、家族に分け与えようとしても無理でした。まずは、自分のコップを、満たしてあげなければいけませんね。
そして、「疲れた…」って、ついつい口にしてしまう癖もなんとかしなきゃ、と思いました。確かに聞かされる方は嫌ですよね。でも、実際疲れてるし。どうしたらいいのだろう…。

その時、神は舞い降りました(笑)。そうだ! 言葉を換えればいいんだ!
「今日も頑張った!」。これだ!!
これなら、聞いている家族に嫌な思いもさせないし、自分も、誇らしく思えます。
活力さえ湧いてきちゃいます。よしよし!と自分を労わってもあげられます。

それからは、「つかれ……あ!! 今日も頑張ったよぉ。お母さん!」とついつい出そうになる言葉を抑えて、頑張った報告をしています。次女も「お疲れ様!」と言ってくれます。
次女も、突然親に泣かれて、悲しい思いをしたと思います。申し訳ない気持ちもありますが、お母さんとして頑張っている私の、心の底の想いに気付かせてくれたことに、感謝しています。
ごめんね、そしてありがとう!こんな泣き虫母さんだけど、これからも仲よくしてね!

それでは、次は、東京の堀さんにバトンをお渡しします。
東京も、初夏の陽気になってきたでしょうか?

愛知県/児島まなみ 





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