ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

思春期の甘え


はじめまして! 松下さんから、初バトンを受け取りました、奈良の長野です。

松下さんがおっしゃっていた、「微笑みの連鎖」という言葉で、思い出した本があります。
おはよう、と挨拶をすると、言われた人の気持ちが良くなって、その人がおはようと言う。それがどんどん繋がって、また、自分に返ってくるという話です。きっと、松下さんの微笑みは、娘さんだけでなく、たくさんの方に伝わっていくのでしょうね。

さて、我が家では、高校2年生の息子から、「迎えに来てくれない?」とよく連絡がきます。
中学生の頃は、そのようなお願いもあまりせず、一人でしようとしていました。私も、できることは自分でやってほしいと願っていたので、これでいいかと思っていたのです。

彼も小学生の頃は、妹と犬と一緒に、私の膝を取り合うくらい、まだまだスキンシップを求めていましたが、中学生になるとパタリとしなくなりました。
それと同時に、「別にいいよ」と、投げやりと思えるような言葉が返ってくることが増えたのです。
以前のように、ストレートに甘えを表現できないようでした。

息子はどんな気持ちなんだろう。気持ちに寄り添いたい・・そのためには息子のことを、よく見ておかないと・・・こんな思いを持ちながら、自分ができることを色々試したりしていました。
そんな時、息子が「明日早いから、起こしてくれへん?」と言ってきたのです。

いつもは、一人で起きているので、「いつも起きれてるんだから、自分で起きなさい。朝早いなら早く寝ないと!」と言いかけましたが、すでにいつも寝る時間と同じ時間です。

きっと、自分で起きないと、ということは分かっている上で頼んだんだ。
今、息子が思っていること。それは、試合がある大切な日。絶対に起きなければという思いと同時に、起きられるかという不安。そう感じた私は、「分かった。◯時ね」と、承諾しました。
すると、息子は自分でも目覚ましもかけ、安心したような顔で「おやすみ」と言いました。

それまでの私は息子に対して、早起きすることに不安があるなら早く寝ることを学んでほしいと思っていました。でも、すでに早寝する時間を超えた時にかける言葉はそれではないと、ようやく気付いたのです。

できることをやってあげたら、癖になるんじゃないか、できなくなるんじゃないか、これは甘やかしなんじゃないか、そんな不安もありました。
でも、起こした結果、毎回のように、早起きの日に起こしてほしいと言うことはありませんでした。
受け入れられる甘えを受け入れるようにしたことで、あなたは大切な存在だよ、というメッセージが伝わったのでしょうか。自分を大切に思えるようになったようで、投げやりな言葉も減ってきました。


最近では、久しぶりにゲーム機をテレビにつなげ、「はい」と私にコントローラーを渡し、一緒にやろうと意思表示していました。ストレートに甘えないところもありますが、それでも、私は嬉しいのです。
たわいないことですが、私にとっては、大切な時間の一つ。小さい頃とは違う甘え方が、面白いなとも思います。
また、私が息子に、「ちょっとお願いされて〜」などと甘えることもしばしば。
思春期も終わりに差し掛かっていますが、甘えたり甘えられたり…そんな日常を楽しんでいきたいと思います。

次は、やはり新登場の田中さんにバトンを渡します。どんなお話でスタートしてくれるのでしょうか。
お話を楽しみにしています。

奈良県/長野 環 






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