ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

母業二十周年


こんにちは。京都の秋田です。
南村さんの娘さんからの動画のプレゼントとても嬉しかったでしょうね。こちらまで内容を想像しながらほっこりしてました。大切なお守りですね。

今年、長女が成人式を迎えました。月日がたつのは早いものですね。
20 年前、毎日、散歩し階段上り下りしたり身体は動かしていたのですが予定日を2週間過ぎてもなかなか生まれてきませんでした。
さすがに 2 週間すぎると赤ちゃんが大きくなりすぎる。と管理入院に。
計画的に促進剤を使いながら分娩準備に入りました。
順調に陣痛も始まり、いい波が来ていました。心音も元気よく聞こえてきていて私もようやく赤ちゃんに会えると頑張っていました。

そんな中、急に心音が聞こえなくなりました。お腹に当てているパットがズレたのかな?パットをあちらこちらと移動してみますが、心音は聞こえません。
パニックになりそうになりながら、ナースコール。「心音が聞こえません!早く来て、早く!」
看護婦さんも「ズレてる?」と言いながらあちこち移動させますが、心音は聞こえてきません。
看護婦さんの顔色が変わりそれからは大騒ぎ。助産師さんにお医者さん、周りがバタバタと動き始めます。
その様変わりを見て私はただただ不安が募るばかり。「どうか赤ちゃんに会えますように!」結局緊急帝王切開に。

数時間後、麻酔から目覚めた私に「無事に生まれましたよ」の声。そこには真っ赤な赤ちゃんが寝ていました。「あ〜、生きてる。無事に生まれてきてくれてありがとう」
あの時の感動、安心感、脱力感、様々な感情。私には忘れられません。

今思うと、長女は「本当に母になる覚悟できてるの?」と問いかけ、自分の生命をはってでもあのような生まれ方をしてきてくれたのかな。と思っています。
直感で動く私に対して慎重で真面目な長女。「ママと私は違うから!」と言って、私の中の「こうでしょ」「こうあるべき」という常識をひとつひとつハズしてくれました。
なので親が長女を育てたのではなく、長女に「母」として「人間」として少しづつ育ててもらったようなものだと私は長女に感謝しています。

成人式の日。昔私が着た振袖を着て美しく大人の女性と成長した長女を見て
「おめでとう。そして、ありがとう」感謝の気持ちでいっぱいに。
これからも親としてのサポートは続きますが、ひとまず子育ての大きな節目を無事迎えることができました。

長女が小さかった頃、ほんと手を焼いて「早く大きくならないかな!」なんて思っていましたが、今となっては、そんなこと少しでも思っていた自分を「なんてもったいないこと思っていたのだろう」と思います。あの頃振り返ると一番大変だったけど、かわいくて楽しい時期だったなと。
だからこそ、今は「いま、この時」を愛でるように大切に毎日を過ごせるようになりました。子どもたちが手元から無事巣立つまでのご褒美だと思っているからです。これも子どもたちから教わった私にとって大切なことです。

3人の子どもが巣立つまでのもう少しの間、私も「母業」を楽しんで精進し「人間」として成長していきたいと思います。

次は松下さんです。バトンをよろしくお願い します。

京都府/秋田裕子 





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