ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

家族の声


奈良の長野です。
松下さんの話の中で、ゲームの良い所を見ることが印象に残りました。子どもと同じ価値観を持てない時がありますが、その時はこの話を思い出せたらと思います。

北風が窓を揺らす冷え込みが厳しいある日、私は寒気を感じました。気温が低いから?風邪?
と思いながら、熱を測ると、私の体温は平熱を超えていました。数年ぶりのことです。
体がだるいのもそのせいか・・・と思いながら、時計を見ると、もうすぐ19時。晩御飯を作り、早々に寝る準備をし、とにかく早く治そう!と横になりました。

布団に入ったものの、眠りが浅いのか、ちょっとした音でも耳に入ってきます。
主人がいつもより早く帰宅してくれているのか、声が聞こえてきました。
昔から、私が体調を崩すと、主人は仕事を切り上げて帰ってくれ、家事をしてくれました。

子どもたちは、成長するにしたがって、行動も変わってるなぁ。
幼い頃は、熱のある私の近くで、兄妹でゲラゲラ笑いながら遊んでたな。
少し成長すると、息子は、率先して家事を手伝ってくれ、娘は「早く元気になってね」という手紙と一緒に飲み物を用意してくれたっけ。

すると、洗濯物を片付けている音が聞こえてきました。やってくれているのは娘のようです。さっきは、晩御飯の手伝いをしてくれた娘。私の体調を気遣ってくれ、「リンゴ食べる?」と声も掛けてくれました。優しい気持ちはそのままに、頼もしく成長してくれています。喜びを胸にしまいながら、目を閉じました。

再びウトウトしていると、今度は息子が帰ってくる音で目が覚めました。
帰宅が遅いこともありますが、私の体調が悪くても、彼の生活に変化はありません。関心があるのかないのかさえも分かりません。
「おかえり」と声を掛けると、嬉しい一言が返ってきました。
「大丈夫?」

私にとっては、大きな一言でした。心配してくれる優しい言葉に、思わず顔がほころんでしまいます。
「熱、どのくらいあるの?」などと会話をした後、彼はリビングに行きました。
今度は、息子の笑い声が聞こえてきました。

家族に支えられて、体調も回復しました。
久しぶりの発熱でしたが、数年分の子どもの成長も感じることができました。
そして、体調が悪い時に聞こえてくるのは、いつも家族の声でした。
私が寝ていても、いつも通り時間が流れているという安心感もありますが、大切な家族の声は私をホッとさせてくれました。たぶん、一番の薬になっていたことでしょう。

では、田中さんにバトンを渡しますね。
お願いします!

奈良県/長野 環 





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