ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

季節の手仕事


埼玉の田中です。
長野さんお尋ねの思い出の味、母が作る夏野菜たっぷりの「トマト汁」でしょうか。夏には必ず食卓に上るそれは、汗をにじませフーフーしながら家族みんなで食した光景が思い出されます。

義父の畑仕事やご近所からのお裾分けのおかげで、日頃から季節に育まれた恵みの産物を食する幸せを感じています。料理は決して得意ではありませんが、ちょっと手間がかかる手仕事も、「これ美味しかったよ」や「あなたが作ったの⁈手まめだねぇ」の言葉がパワーになり、つい夜なべしてしまいます。

春の手仕事といえば、筍はおかか煮に、苺はジャムに、新ジャガイモはポテトサラダ。
そして梅雨入り前後、青梅が店頭に並ぶと血が騒ぐという人も多いでしょう。私もそのうちのひとり。

青梅は洗ってへたをとり水気をふき、皮をつついて、広口瓶に梅と氷砂糖を交互にいれ、ふたをゆるめにしめます。氷砂糖が溶けて実がしぼんだら梅を取り出して、梅シロップの出来上がり。まんべんなく皮をつつくのは根気が要りますが、後はいたって簡単‼︎
氷砂糖が溶け出してツヤツヤとしたエキスが浸み出してきたら、瓶をゴロゴロ回してエキスの抽出を促します。

たくさんの広口瓶が並ぶ我が家の階段。いつの間にか家の中は梅シロップの甘い香りでいっぱいになっています。
私はこの瓶を転がすのが なにより楽しく、時間の経過とともに氷砂糖が溶け、梅がシワシワに変化する様子は眺めていても飽きることなく、瓶に顔を近づけてはニヤニヤ。家族の誰にも触らせない私だけの特権です。

梅シロップが大好物の次男の「また作って〜♡」のリクエストで始まった初夏の手仕事。いつか、息子たちの「思い出の味」になってくれたらいいなぁと今日も瓶をゴロゴロします。

偶然とはいえ、「おふくろの味」のバトンリレーになってしまいました(笑)。次は森屋さんです。夏の計画はお決まりですか?

埼玉県/田中揚子 






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