活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

第16回 ハートフルクラブ


3月20日の春分の日、第16回ハートフルクラブが開催されました。


《午前の部》では、専修大学教授・岡田憲治先生を講師にお招きしました。
『言葉が足りないとサルになる』の著者である先生は、日々接している大学生を ”中学7年生”と呼んでいるのだそうです。彼らが使う言葉の数が減っている。言葉を知らない。「やばい」の汎用等々、言葉に関する今の若者の現状が、沢山のエピソードと共に紹介されました。

 母親として興味深かったお話としては、一般的に言葉のストックが多い子の成長背景として、幼い頃から異世代の人(異学年の友人、近所の人等)と付き合っている事、テレビを見ない事、この2つが顕著だそうです。
また、挨拶がきちんと出来る子も、言葉のストックが多いそうです。 先生曰く、「言葉のストックを増やす為に、沢山話しかけ、質問し、会話をする機会を増やして下さい。」との事でした。

帰宅してから、次男(中2)の「やばい」の汎用に私のアンテナはピピッと反応を始めました。
「やばい」と言われる度に、「他の言葉でわかり易く言ってくれないとわからないよ。」を繰り返す私。
すると、「やばい」の一言だけでは相手に自分の考えや気持が充分伝わらない事に子供は気付き、最初は、説明にふさわしい言葉を探すのに悪戦苦闘していましたが、言葉を選んで表現するよう努力をするようになりました。

また先日は、大学進学に伴い上京する長男が、出発前夜に次男に向かって“自分の将来の夢”について偉そうに、熱く語っていました(笑)。これはまさしく!!先生がお話の中で、
「人は自分の気持を言葉に出すことによって自らの考えや気持を整理し、確認している。」
とおっしゃっていた現象なのだと、私は(むふふ・・・)と楽しんで耳をダンボにして聞いておりました。

言葉を紡いで表現することの奥深さは、計り知れないのですね。
自分を表現する事のみならず、自らの思いを発見し確認する事も出来るなんて、なんて奥深いのでしょう。
 私は元来、夢や希望をすぐ言葉にしてつっぱしってしまうタイプなのですが、それによって自分の思いがより明確になり、叶えられた夢や目標が結構あります。

 〜叶えたい夢を持っている子供達に同じような経験をして欲しい。〜

素晴らしい夢を持って一生懸命努力していても、その思いを表現することが不得手な子供達が沢山います。
彼らの熱い思いが彼らの言葉で語られ、彼らの夢実現のさらなるパワーとなるように。私はこれから、自分が関わるすべての子供達に沢山言葉をかけ、自己表現を引き出すお手伝いをしていきたいと思います。 

櫻井美奈子 



 


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