活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

ハートフルコーチ養成講座上級/東京(2)


11月8日のハートフルコーチ養成講座上級に、アシスタントとして久しぶりに参加しました。

この講座の冒頭では毎回”チェック・イン”の時間が設けられ、受講者が前回講座からのひと月を振り返ります。どの参加者も、講座で学んだことを「こんな良いこと/役に立つことを知った」と満足して終らせずに、家庭や職場に持ち帰って実践して、その結果をシェアしていました。
講座の時間は限られていますが、こうしてその後の毎日のなかで学びを活かしていくことで、気づきや変化がいつまでも連鎖していくことを改めて感じました。

私がこの講座を受講したころ、子どもはまだ幼稚園にも通っていませんでした。それが今では中学生、帰宅するや思春期の毒気を吐き出しています。その不満や不平に聴くうちに、子どもの尖った声が和らぎ、時にはナイーブな内面に触れさせてくれたり、日頃の姿からは想像できないほど深く人生について考えていることを知らせてくれたり。
こんなときは、親として我が子の成長に立ち会えありがたさが身にしみると同時に、何年も前に学んだハートフルコミュニケーションが今も私を助けてくれるのを感じます。

とはいえ、いつもいつも子どもの話にじっと耳を傾けられるわけがありません。
(何もそんな言い方をしなくても)(もっとこうすればよいのに)等々、私のなかの不満が態度や言葉となって子どもに向かうことがあります。そのときの子どもの冷ややかな目・・・やってしまったと思う瞬間です。

ちょうど今回の講座では、「怒りのセルフコントロール」がテーマでした。
怒りの背後にある「こうするべき」という相手への要求を確認するワークで我が身をふりかえると、出るわ出るわ。
「生徒は授業をよく聞くべき」「部活は入ったら続けるべき」「部屋はいつも片付いているべき」「高飛車な言い方はしないべき」、私のなかから次々と「べき」が挙がってきて、いまだに子どもを思い通りにしようとしていることに呆れました。自分のことは棚に上げてよくもまぁとも思いました。
受講生の多くもそれぞれの抱える「べき」と直面したようで、「それ、わかる!」「え〜! そんなことも?!」といった声がそこここで漏れていました。

でも、怒りの正体は自分のなかにあることがわかれば、自分次第で解消できます。怒りが取り除かれれば、より伝わりやすい方法で相手とコミュニケーションをとれるようになって、解決に向けて共に前進していくこともできるでしょう。
ひと月後の第三回講座のチェック・インでは、また様々な気づきや成長がシェアされるにちがいありません。私も子どもと、懸案事項について落ち着いて話し合う時間を持つことにします。

米澤佐知子 







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