活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

第27回ハートフルクラブ


11月27日(土)、第27回ハートフルクラブが開催されました。今回は、科学者として、人間の無限の可能性を追求している筑波大学名誉教授村上和雄先生のドキュメント映画、『SWITCH[スイッチ]遺伝子が目覚める瞬間』の上映会でした。

最初に、いつもは明るく元気に挨拶をする当法人代表理事・菅原裕子が、今回は静かに前に立ち、この映画の奥深さや、上映後何も話したくない程、余韻に浸った自分の感想をゆっくり語りました。そして、私達の映画への期待が高まる中会場は徐々に暗くなっていきました。

遺伝子の構造の説明から始まった話に、会場は興味津々。全人類みな1000ページの百科事典3200冊分に相当する遺伝子を持っており、それらをどう目覚めさせ使いこなすかで人生が変わってくるとの事。人生を決めるのは、才能でも運命でもなく私達の中にまだ使われていない膨大な量の遺伝子のスイッチを、どれだけオンにできるかにかかっているそうです。

先生は「笑い(喜び)」が遺伝子に与える影響を科学的に解明しています。楽しい、明るいと言ったポジティブな心の環境が関係する遺伝子のスイッチをオンにすると、様々ないい結果が出て来るそうです。石川遼君が小学生の時「マスターズで優勝したい」と言った時、お父さんはその夢物語を笑うことなく、そのまま受け止め応援したそうです。遼君の能力は遺伝でも環境でもなくポジティブな挑戦の結果と先生は話されました。子どものあるがままをそのまま受け止め、明るく前向きに応援する事で不可能を可能に出来る事に改めて感動を憶えました。菅原も、常々ハートフルコミュニケーションの中で同じことを言っています。あるがままの子どもを受け止めその子が花開くために何が出来るかを考える親でありましょう、と。

『みんなが金メダルは取れないけれど、自分の金メダルは誰でも取れる。小さな目標でいいのです。チャレンジすること、目標を持つことで遺伝子のスイッチはオンになります。』

先生の言葉の中で、私が一番印象に残ったものです。
小さなチャレンジを積み重ね、その中で成功と失敗を経験しながら子どもは生きていく力を蓄えていきます。子どもの無限の可能性を引き出すために、子どもの中にまだ眠ったままになっている無数の遺伝子スイッチを、ポンポン!オンにできたらなんと素晴らしい事でしょう!その為にも、私は子どもの力を信じ、あるがままの姿を信頼しながら明るくポジティブに見守っていこうと思います。

櫻井美奈子 






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