活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

エニアグラム4


10月8日(土)、9日(日)の2日間、今回初めて開催された「エニアグラム4」に参加してきました。
エニアグラムは人間がもつ気質を理解するプログラムです。9つのタイプの気質とその特徴を知るエニアグラム1から始まり、エニアグラム2、エニアグラム3と受講し、その立体的な構造が持つ奥深さを理解してきましたが、今回のエニアグラム4はこれまでの理解の上で取り組む、まさに応用編といった内容。それぞれのタイプの気質が持つ「〜であるべき」が、対人関係、特に親子間において、どのようなすれ違いや衝突を生み出すのかを、参加者の事例をもとに掘り下げ考える時間になりました。

冒頭の説明でまず例として挙げられたのが、「ちゃんとしなさい」の意味の違い。この言葉が意味するところが、例えばあるタイプの気質では「まずは自分の仕事を仕上げること」であり、一方で、あるタイプの気質は「まず周囲を見渡し他人への対応を優先すること」である。これは客観的にみれば、ほぼ逆のことを意味しているので、もし何もしらない親子のやりとりであれば、衝突が起こるもの頷けます。よって、まず自分のタイプの気質がもつ「べき」を柔軟にとらえつつ、どういった傾向を生み出しやすいのかを理解しておくことが、子どもに余計なストレスをかけないことになると、この例だけでとてもよくわかりました。

説明の後は、実際に起こったすれ違いと衝突の事例を参加者が発表しあいました。事例の中で出てくるたくさんのタイプの組み合わせで起こるすれ違いは、気質のもつ特性を紐解けば、「なるほど〜」と納得できます。そして、次からはどうすればお互いのやりとりがスムーズになるのかを学ぶことができます。

他の人の事例でありながら、私が一番驚いたのは、気質タイプによるお礼の表し方の違いでした。
これまで私は、頂き物があれば、少し時間が経ったとしても、食べ物なら食べているところの写真を、子どもの服なら子どもに着せた写真を撮って、気持ちを込めた言葉と共に写真を添えて、頂いた方にお礼と感謝を伝えることが普通にすることだと思っていました。しかし、今回の参加者とのディスカッションの中で、ある気質タイプからすると、私にとっての”普通”は「なぜそこまでするのか」と理解できないものであり、ひいては「そこまでするのはかえってわざとらしい」と受け取られることがあると知りました。同時にこれは私の気質タイプが他人に求めているお礼の表し方の「べき」であると気づいたのです。
頂いた方にお礼を述べることを教えてくれたのは母ですが、母はすぐにお礼を伝えることを大事にしていました。母にとっては優先すべきは「早さ」だったということです。ここでも親子の気質の違いが表れていました。

こうした学びから、今後は他人と衝突が起こりそうな時、または子どもに一言いいたくなる時に少し立ち止まり、自分の気質タイプが抱きがちな「べき」に気づいて、他人の「べき」との違いから生じるストレスを少しでも軽減し、健全な状態でいられるようになりたいと思います。さらに、今回の応用編エニアグラム4に参加したことで、改めてエニアグラム1〜3を学びなおし、再度理解を深めたいと感じました。エニアグラムの探求はまだまだ続きそうです。

秋岡美奈子 





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