活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

ハートフルコーチ養成講座上級/東京(1)


10月8日 日曜日、養成講座上級編がスタートしました。
4月から半年間にわたり初級編で学んできた方々が、さらなる学びを深めるために集まりました。
この場に集うのは初級から共に学び、共に泣き笑いした仲間たち。
初級編終了からわずか1ヶ月しか立っていませんが、
「元気だった?」「あの後ね〜」と、どことなく同窓会を思わせるような懐かしげな会話と、和やかな雰囲気が漂っていました。
わたしたちアシスタントも、初級から引き続き同じメンバーでサポートさせていただきますので、同期のような気持ちです。

まずは、初級と同じくチェックインから始まります。
養成講座生たちは、この1ヶ月間の出来事や、思ったこと、感じたこと、気づいたこと、または、新たな悩みなど、思い思いに自分のことを語っていきます。
その話を元に、菅原がさらなる気づきと深い学びへと、講座生たちを誘っていきます。

わたしは、このチェックインの時間が、とても好きです。
初級の初めの頃は、「自分のことを人に語るなんて・・・」と、なかなか自己開示できなかった人も、自分と向き合い、自分を素直に見つめ、自己を分かち合う(話す)ことによって、自分の心を縛っていた何かから自由になるような気がするからです。
そして、さらに、人の話に耳を傾け、共感したり、考えたりすることにより、少しずつ変容していきます。ハートフルコミュニケーションの学びがすでに始まっているということです。

わたしも、養成講座初級に通っていた頃は、自分のことを語るのは、少し苦手でした、でも、だんだんと、「自分の話を聞いてもらえる、共感してもらえる、承認してもらえる」「人の話を聞くことで、いろいろな考えがあり、思いがあるということを知る」場があるということが、どんなに励みになり、気持ちが軽くなるかということを体験しました。

そして、この「話を聞いてもらえる」という体験の場をハートフルセッションという形で、ハートフルコーチたちは提供しています。
「これでいいのかな?」「こんなとき、みんなはどうしてるのだろう?」という、子育て中の迷いや、日々の思いを語ったり聞いたりしながら、『子どもの心のコーチング(菅原裕子著)』を元に、毎月一回全6回のシリーズを通して、参加者一人一人が自分らしく子どもと関わる方法と在り方を見つけられるよう、サポートしていく場です。

上級では、この、ハートフルセッションを具体的に学んでいきます。
第一回目は、まずは、ハートフルコーチによるデモセッションという形で講座生に体験していただきました。
3つのグループに分かれてコーチ3人がそれぞれを担当。
通常のハートフルセッションは、テーマに沿って2時間たっぷり話し合いますが、デモセッションは始めの20分だけを体験します。

この日のテーマは、「親の役割」〜ヘルプとサポート〜。
日常の生活のなかで、子どもが自分でできるのに、つい手を出してしまうこと、子どもの代わりにやってしまっている事例を振り返り、子どもが自分でできそうなことは子どもに任せていけるように、私たち親はどんな働きかけをすればいのかを皆さんで考えて、すぐにでもできることを見つけていきました。
「そっか、そうすればいいのか!」「あ、わたし任せてないこといっぱいあった」「子どもができる!って信じることですね」などなど、わずか20分だけでも色々な気づきがありました。

ハートフルセッションではこれを2時間話し合うことにより、さらに深い気づきが起こったり、今後に活かせるヒントが見つかったり、今の自分に必要な何かを得られます。そして不思議と気持ちもすっきり軽くなり前向きな気持ちになるような気がします。それがセッションの醍醐味です。

以前わたしのセッションの参加者の方から
「セッションは、月一のわたしの気持ちのリセットの場です。帰る頃には晴れ晴れとした気持ちになります」
との感想をいただいたことがあります。
開催しているわたしにとっても同じく「リセット・リスタート」の場でもあります。だからわたしはこの場が好きなのだと思います。

次回からは、実際に養成講座生がファシリテーターとなり、セッションの場を作っていきます。どんなセッションを体験できるか? その場を共有できるわたしも楽しみです。
養成講座上級編が終わる頃の皆さんの晴れ晴れとした表情を想像しながら、この6ヶ月、共に歩み、共にさらなる学びを深めたいと思います。

ハートフルコーチ・江成真紀子





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