活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

実践教室「子どものしつけのコーチング」第1回(神戸)


5月19日㈯、神戸にて実践教室「子どものしつけのコーチング」〜学べばわかる子育ての基本〜乳幼児編がありました。


私は長く幼児教育に携わり、現在は0歳から2歳までの子どもを預かる企業主導型保育園の園長をしています。この時期の子どもは、ありのまま受け入れられ、認められ、許される存在であり、親や身近な大人との深い愛着関係を築き、生きていくための心の土台を育む大切な時期だと考えています。ですが、初めは見ているだけでかわいい赤ちゃんだった我が子も、段々自我が芽生え、親の思うようにならなくなることが増えてくると、親はどう子どもと向き合っていいのか分からなくなることがあるようです。愛するわが子なのに、顔を見るといつも怒ってばかりなんです…と。そんな相談をこれまで何度となく受けてきました。
今回は、コーチングのベースにNLP(Neuro Linguistic Programming=神経言語プログラムミング)を使い、子どもの本来もっている潜在的な力を引き出すいう内容で、特に乳幼児編ということだったので、そんな悩める親たちに何か具体的な子育てのヒントになるものが聞けるのではないかと思い参加しました。

堅苦しい内容ではなく、ユーモアを交えながらの具体的な話で、それぞれ聞きながら、わかるわかると頷いたり、時には大きな笑い声に包まれたりと、リラックスした雰囲気の中、あっという間に過ぎた楽しい3時間でした。


このプログラムをうけて、何より大切だと思ったことは、親としてどうありたいかということ。講師菅原は、私たちは、どんな「べき」に縛られているのか。そのことに気付き、自分の感情に向き合い、整えることが出来れば、子どもとの関係も良くなっていくということを話していました。これこそ、多くの保護者に伝えていきたいことだと思いました。そして、親としてどうありたいのか…これは、私自身への問いかけでもありました。
これまでの子育てを振り返ると、私もたくさんの「べき」に囚われていたなと思います。例えば、娘が思春期を迎えた頃のことです。生活の乱れを正そうと懇々と、「あなたのこういうところが、どれだけ周りに心配をかけたり迷惑をかけたりしているのか」という事をことある事に話をしていました。するとある日、いつも黙って聞いていた娘が、「お母さんの言うことはいつも正しいけれど、でも、私はそれを全部はできないのよ!」と、泣きながら訴えました。私は自分の「こうあるべき」に囚われて、娘なりに頑張っていることはあったのにそれは全く見えず、相手を正そうと責めてばかりいた事に、その時やっと気がつきました。


今はハートフルコミュニケーションを学び、少しずつ「べき」を手放すことが出来るようになりましたし、時には感情に振り回さる事がありますが、その事に気づき、何に反応しているのか、それは誰の問題なのかと考えられるようになりました。

子育ての情報が周りに溢れていて、どれを信じて良いのか分からず、迷っている親は沢山います。誰もが子育ての指針となるものが欲しいと思っています。私もかつてはそうでした。その指針となるのが「ハートフルコミュニケーション」であると思います。ですから、これからも少しでも多くの人が自分なりの子育ての軸が作れるよう、子どもや保護者のために、そして私自身のためにも「ハートフルコミュニケーション」を学び続けていきたいと思っています。

ハートフルコーチ・槇村有理会 






2018年05月30日(水) No.227 (セミナー::in 関西)

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