活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

実践教室「子どものしつけのコーチング」第2回 児童期(関西)


2月3日、大阪で行われた実践教室「子どものしつけのコーチング」第2回 児童期に参加してきました。
今回は1月に行われた第1回乳児期に続く、児童期の人の「脳の取扱説明
書」の中における環境、NLP(Neuro Linguistic Programming=神経言語プログラムミング)について学びました。

人の脳を大別すると、もって生まれた気質、個別の脳の癖、そしてどのような環境で育ったかという3つの要素があり、ハートフルコミュニケーションで
は気質はエニアグラム、脳の癖はリズミックムーブメント、環境についてはNLPという手法を通して学ぶことができます。
前回の乳児期もNLPの分野についての分野のなかで、子どもの気持ちを受け止めることの大切さと、受け止めるために必要な私自身の感情のコントロール方法のヒントをいただきながら、子育て、自分育てに取り組む姿勢を学びました。
参加者は、現在子育て中のお母さんが中心で、中には男性の方も数名参加してくださいました。お子さんの年齢は幼児から社会人までと様々でした。
お子さんとの接し方を学びたいという方、他にもハートフルコミュニケーションのクラスを受講され、もっと学びたいと参加された方、職業柄子どもと接する機会が多い方、ハートフルコミュニケーションの教室への参加は初めてで興味を持って受講してくださった方など、動機も様々でした。

今回は児童期についての話ということで、私自身がちょうど8才と6才の、まさに児童期の二人の男児の母ということもあり、たっぷりの刺激を浴びることを楽しみに参加しました。
私は仕事でも幼児童期のお子さんと日々接していて、自分のなかに母として、そして保育者としてブレない軸がほしいと考えてハートフルコミュニケーションを学び始めました。
学びのなかで、同じ仲間から、そして講師・菅原の言葉からハッと気づかされることが多くあり、心の中でそれを温めて、自分の中に取り入れていくことができるようにと努めています。

今回の児童期の実践教室では、問題行動に対するコーチング対話を聞いた時に
、まさにハッとした気付きがありました。それは学校でお友だちに乱暴をしてしまった子どもの例え話を聞いた時のことでした。

イヤなことをしつこく言われ続けていた太郎くんが、そのイヤなことを言う子に対して乱暴をするのですが、それに対しての太郎くんと母親の対話で、大切なことはまず母親が太郎くんの話を聞くこと、そして気持ちを受け止めること、そして、太郎くんの中ではその時乱暴するという行為が「ベストな対処法」であったことを理解すること、その上で乱暴するという方法以外に選択肢がないか?を一緒に考えることだということでした。
さらに、子どもは自分の自尊心を乱暴という方法で守ろうとした、その肯定的な意図をまずは認めてあげるということが大事だということでした。

大人の目から見ると、太郎くんの行動は一見、乱暴でよくないことのように見えます。
でもその否定的に見える行動には、実は肯定的な意味があってそれに気付いてあげることが大切で、しかも子どもは常にその時点でベストな選択をしているけれど、他の選択肢を知らないということ、これらを大人が知っているのと知らないのでは子どもの接し方に大きな違いができるなと感じたとき、そういった子どもの一生懸命な気持ちを分かることのできる母であり保育者でありたいと強く感じました。
どのような選択肢が他にあるかを一緒に考え探すというのがコーチングであり、しつけである、というのが今回の私の大きな学びでした。

子育て、保育の日々のなかでは、様々な情報が溢れているものの何が正しいのか、子どもにとっての最善はなんだろう?と考える場面が多くあります。そんな時に、ハートフルコミュニケーションでの学びに戻ることで、自分の軸を確かめることができています。
これからも自分自身の子育てのために、そして子どもたちとその保護者の心をサポートすることができる保育者として、学びを深めていきたいです。

ハートフルコーチ・阪本紀子 



▶▶▶次回実践教室は、関東では2月17日、関西では3月17日に開催します。詳細とお申込みは下記ページをご覧ください。
https://www.heartful-com.org/html/02_17.html



2019年02月07日(木) No.237 (セミナー::in 関西)

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