活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

エニアグラム1(関西)


「 部屋に入ったら美味しそうな真っ赤ないちごが置いてありました。
さて、あなたならどうする??」

これ、心理テストでもなんでもありません。6月の15.16日の2日間に大阪で開かれた”エニアグラム1”のワークショップのテーマのひとつです。
目の前で実際に起こっている事柄に対する自分の反応を掘り下げていくと、自分の言動やものの捉え方の”芯になるもの、動機付けとなるものが見えてきます。それが「気質」です。
エニアグラムではこの気質を9つに分類しています。今回のワークショップでは、その9つのなかから自分の気質のタイプを知ることから始まりました。

自分のことなのでわかりそうなものですが、講義を聞き、タイプテストをしてみても、どれもが自分に当てはまっているようにも感じます。はたまた、他の参加者と話すなかで自分にあるところや無いところをハッキリ感じたりと、自分を観察し直す貴重な時間を過ごしながら、自分がどのタイプの気質なのか探っていきます。

そして冒頭のいちごの質問。
参加者の答えは、誰かが食べ始めるまで待つ、いちごが何個あるか数えて即座に自分が食べられる数を計算する、何も考えず食べちゃう等々、気質のタイプによって見事に様々でした。
自分とは違う答えに驚き、自分が「当たり前」だと思って言った答えに驚かれます。ひとつの事実を前に、こんなにも「当たり前」が違うのだとビックリします。十人十色とはいいますが、それを体感した場でした。

我が家には3人の子どもがいます。私からすると「当たり前」のことをやらない子どもたちに腹を立て、子どもたちの「当たり前」を理解できずに日々奮闘していました。

いちごの例でいえば、私だったら食べたいと思えば食べちゃいます。そして、根が楽観的なので、何事もだいたいどうにかなると思っています。一方、長男は何かを始める時、できなかったらどうしよう…というようにネガティブなところからスタートします。
「まだ始まってもいないのになんて暗い!」と思っていましたが、今回のワークショップで、ネガティブな状況を想定したうえで始める方が安心して物事にとりかかれる人もいることを知りました。長男のこうした傾向も「気質」の違いによるものだとわかると、なるほどなぁと思えてきて、接し方がずいぶんと楽になったと感じています。

自分を知り、相手を知るという体験はとても楽しいです。これからもこの楽しい体験を重ねて、子育てや人付き合いが楽になるよう学びを深めていきたいと思っています。

ハートフルコーチ・田中千世子





2019年06月21日(金) No.241 (エニアグラム::エニアグラム1)

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