活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

エニアグラム3(関西)


「エニアグラム3」の講座が2月22日、23日の両日、関西で初めて執り行われました。
ハートフルコミュニケーションのエニアグラムのプログラムは、菅原裕子と島崎真由子の二人の講師のもとで、「エニアグラム1」[エニアグラム2」と「エニアグラム3」と学びを積み上げていく構成となっています。「エニアグラム3」になると、自分や他の人の気質を、生活の中で意識して過ごしている方たちが、日本各地から集まってきました。そして、始まる前から熱気が溢れていました。
私も、日々の悩みのなかで、「どうしてこうなってしまうの?」「何でこんなことするの?」というときに、エニアグラムの気質を照らし合わせて「そうなんだ」と受け入れられるようになってきて、ずいぶんと楽になってきました。そして、今回の講座で新しい知識を得られる喜びにワクワクして参加しました。

まずは、エニアグラムとは違う「3つの本能」という側面からの視点から人の行動を分けます。自己保存本能、セクシャル(性的本能)、ソーシャル(社会的本能)別に集まり、それぞれの本能が考え方や言動に出た経験をシェアしました。
「そういうところ一緒!」「わかるー」「無いわ〜」「すごーい!」「へーそうなんだ!」
気質が一緒でも、本能が違えば全く違う考え方がありました。気質は違うけれど、同じ考え方もありました。私の行動はここから来るのか、なるほど。

私は、ソーシャルが低いことがわかりました。子どものころに、協調性がないと言われ、ずっとそれがだめなことと思っていました。でも、媚びて仲良くするのは嫌だ、うまく出来ないとも思っていました。上手に共同作業ができない、しっくりいかないと思うことが多々ありました。ところが講座には、私と同じようにソーシャルが低いけれど、自分のスタイルを持っている方もたくさんおられました。だから、「私は、ソーシャルが低い。ソーシャルが高い人と同じようにはできない。それが私」と、自分を否定することなく、受け入れることができました。とはいえ、ソーシャルが全く無いわけではないし、生活をするうえで必要なので、これからは、ソーシャルが求められる場面でどういう行動をするかを、主体的に選択して行動をすることができそうです。

次に、母性と父性、そして、対象関係(私と私でないものの関係)について学びました。
講義の内容は深く、理解は不十分ですが、私の場合、いつも悩みは人間関係であることが、しっくりきました。
「常にいい関係が築けないと感じる」「また余計な一言で傷つけてしまった」「何かが足りない」「どうしたらいいのか」「すっきりしない」このような抽象的な感情を「フラストレーションの関係」と言葉で示してもらえました。
気質のタイプによって、対象関係の感じ方や受け止め方も様々です。特に母親に対する想い方では、いつでもごはんを作ってくれていたり色々なことをしてくれたと母親の良いイメージを多く想う方がいたり、相談とかはできなったけれど見守ってくれたと親をあまり頼りにしていなかったり、何でも親が決めてしまってわっかてくれなかったと母親に対する否定的なイメージを感じる方など。タイプによって感じ方、とらえ方がこんなにも違うのだと驚きました。

タイプ別の特徴についての講義では、幼い頃のわたしと出会えました。タイプ1の子は正しくない行いをしている子に注意して正そうとするのです。それは、相手の気分を害することです。でも、その行為を、講師の菅原は可愛いと言いました。認めていました。とてもびっくりしました。私は少しずつ大きくなるにつれ、自分のした行為が嫌がられるのを察するようになり、自分を否定したり我慢するようになっていたように思います。もうどのようなことがダメなのかもわからなくなっていました。潜在的で忘れていた、幼い私が認められたかった事、傷ついていたことが、客観的にわかりました。

また、家族のタイプの私の困りごとを色々質問もしました。そうです、常にフラストレーションのある私は、子どもとの接し方の方法を知ることで私を満たそうとしていました。そんな私に、講師はじめ参加者の皆さんは真剣に答えてくださいました。温かいまなざしで私を見守ってくださっていました。
そのことに気づいた私は、今まで味わったことのない感情と感動で涙があふれ出てきました。皆さんが一斉に私を認めてくれ、受け入れてくれているのを感じたからでしょうか。
いつも思うことは、ハートフルコミュニケーションでの集まりは、安心安全な場で、否定されることなく自分を自己開示し、お互いの違いを受け入れ、悩みを共有し、自分に向き合い成長できるということです。

エニアグラム3では悩み多い人間関係をタイプ別でひも解くことができました。自分とよく似た考えや、感覚をもったひと、全く違う考えや感覚を持った人がいることを知ることは多様性を受け入れやすくなります。世の中には「私」と「私以外の人」がいるという真実をまえに、私が私とどのように付き合っていくか、私が私以外の人と、どのように付き合っていくかのヒントを頂きました。そして、「私の知らない私」を知ることは、私が私を受け入れ、自由に私らしく生きていくことができる方法のひとつだとわかりました。

私の気質であるタイプ1にとって、何よりも価値があるものは”知恵”です。エニアグラムでまた一つ生きる知恵を得た私は、とても満たされた気持ちになりました。

ハートフルコーチ・長崎美穂 







2020年05月26日(火) No.250 (エニアグラム::エニアグラム3)

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