活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

第42回ハートフルクラブ


7月5日(日)に実施した第42回ハートフルクラブは、コロナ禍のため、初めてのオンライン開催となりました。
オンラインなので、部屋を移動してPCの前にスタンバイするだけです。そんな気軽さも手伝ってか、参加者も定員の30名を遥かに上回り52名。画面上に沢山のお顔が見えました。

今回の「シニアに寄り添うコーチング」の講演では、講師である当法人理事、飯田ヨシ子が、88歳の母にコーチングを始め、103歳で見送るまでどんな関わり方をしたのかを分かり易く、参加者に伝えます。

コーチングって?
ケースバイケースですが、コーチンングの基本スタンスとして相手のなりたい未来像(=ゴール)を聴きます。
飯田は、88歳の母に聴いたそうです。「どんな老後(一般的には、既に老後だと思いますが・・・。)を過ごしたい?」と。
「寝たきりにはなりたくない。」「自分の思うように暮らしたい。」「病院で死にたくない。」との答え。
ゴールが決まったら、そのゴールにたどり着くために何をしたらいいのか。
それも、相手から引き出します。「そのためにどうする?」
問われて、考え、相手に伝える。伝えるときに話すことで、自分自身が自分の話を聴く。
そうすることで、明確に自分の意志に気づくことができます。
そして、その答えは誰かにさせられるのではなく、自分の意志です。

人は誰かに何かをさせられると思うと、心に抵抗が起こります。
でも、自分の意志でそうする!と決めて動くなら抵抗なく動くことができます。
同じことをするとしても、相手から示されてするとしたら、やらされている。やりたくない。という負の感情も生まれたのではないでしょうか。
ゴールに着くために、どうしていくのか?どうしたいのか?を聴き、具体的に日常生活の行動に、反映させていく。
何より、娘が自分の想いや考えを一生懸命聴いて、手助けしてくれる。こんなに心強いことはないのではないでしょうか。
15年もの長い間、ゴールを意識して関わり続けられたことにも、
お母様が亡くなる4日前まで、ゴールを体現されたことにも、圧倒されました。

相手の想いや考えを聴くことは、簡単なようで、簡単ではありません。
私は、親と仲がいいと思っています。
ですが、相手に心配をさせたくないという思いから、お互いに自分のしんどいことは話しません。
これからの老後を健康に生きてもらうためには、しんどいこともしんどいと言える関係性を作る必要があると改めて思いました。
それができる関係であれば、親の不調にもより適切な対応ができるようになると思います。
親も80代、今以上に言いたいことが言える関係を作って行こう。そう思って、早速、遠方の親に連絡をしました。たわいない内容でしたが。

これからは、もっとこまめに連絡しようと思います。
そして、なかなか、会えないので次に帰省した時には更に連絡が取りやすくなるようにZoomやラインを使うことも考えています。
親との関りを考えるいい時間になりました。機会があれば、また参加したいと思っています。

 

ハートフルコーチ・安村典子

                     


2020年07月13日(月) No.253 (ハートフルクラブ)

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