活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

第47回ハートフルクラブ


3月13日(日)第47回ハートフルクラブをオンラインで開催しました。テーマは「人生のハーフタイムを取りましょう」。
ハートフルコミュニケーションには、自身の人生やキャリアを振り返り、今後の生き方、働き方を考える「ハーフタイム」というプログラムがあります。
今回は、リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットの著書「ライフシフト―100年時代の人生戦略」をもとに、講師の当代表理事 菅原裕子 と参加者、スタッフ約80名が、〃ハーフタイムを取って〃人生100年時代について考え語り合う2時間でした。

まず、グループで話し合ったのは「100年生きるとしたら…」。楽しみな未来や心配なことなど、いろいろな意見が出ました。
人生100年時代になると、今までの「学んで→働いて→引退する」という人生設計は崩壊し、人生の節々で多様な選択をしていくという生き方に移行していくようです(=ライフシフト)。そのために必要となる有形・無形の資産についてのレクチャーを受けながら、「日頃自分たちが意識して心がけていること」を話し合っていきました。
参加者の皆さんのお話には、今後の学びや定年後の展望など、将来に続くものが多くありました。私はそれらを聞いていて、今の自分がこれからの人生を支える資産を作っていくのだと思いました。

思い返すと、私が意識してライフシフトしたのは5年前のハートフルコーチ養成講座の受講でした。
子どもを育てるという気負いのせいか私は子どもたちに厳しく接していました。講座で同期生や講師の菅原と対話を重ねるうちに、親が子どもを育てるのではなく、子どもが自分の力で育つのだから、それをサポートするという親の立ち位置を確認することができました。自分の立ち位置をはっきりさせることで、私は子どもたちと素直に向き合っていけるようになりました。

子育てはもうひと段落しましたが、今でも迷ったときや考えてみたいことがあると、そこで出会った仲間とおしゃべりをして自分を見つめ直したり、学びの場で情報や知識を更新していきます。これは私がライフシフトしたことで得た無形の資産だと思います。
また、今回のように初めて出会う人たちと話すことは、好奇心の強い私が自分とは異なる角度の視点や自分の知らない世界に触れることのできる、またとない機会となります。これもまた無形の資産につながることに気がつきました。

菅原はハーフタイムのとれる人生は豊かだと言います。現在は社会や価値観が激しく変化する時代です。そこに生きる私たちが大きな転機でなくても、ふと思いついた時にハーフタイムを取って、これまでを見返したり修正を加えたりしながら自分を整え、勇気を持って自分らしくライフシフトをしていくことができれば、たとえ100年でなくても納得のいく人生が送れるのではないかと思いました。

ハートフルコーチ・柳 かおり  




2022年03月24日(木) No.277 (ハートフルクラブ)

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