活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

第50回 ハートフルクラブ


2023年3月4日(土)、第50回ハートフルクラブ「人生のハーフタイムを取りましょう」をオンラインにて開催しました。
講師は当法人代表理事の菅原裕子。テーマはハートフルコミュニケーション内の同講座の短縮版という内容でしたが、中身がギュッと濃縮されたとても充実した2時間でした。
 
皆さんはハーフタイムと聞いてどんなイメージを持つでしょうか?
私は子育てが一段落した人向けかな…のようなイメージを持っていました。ところが、そうではありませんでした。ここからの人生、どこに向かって行くのかを考えることがハーフタイムであり、子育て中でも働いていても、子育てが終わっていてもいい、と菅原は言います。そして「キャリアはラテン語で轍(わだち)。人が人生を歩んできて振り返った時に残っている人生の足跡、生き方」と定義しました。

私たちはキャリアと聞くと仕事のキャリアを真っ先に思い浮かべますが、私には「私」というキャリア、子どもというキャリア、仕事、親、パートナーとしてのキャリアもあります。今回の講座では、その轍がどこにつながっているのかを考え、未来へ向かって描く理想の姿=ビジョンを描きました。
私たちは目まぐるしく変化する世界に生きています。いずれAIが人間の知能を上回るということも取りざたされています。そんな時代を私たちはどう生きればいいのか、今ここでハーフタイムを取ってこれからの人生を考えた方がよさそうです。

講座はグループワーク中心に進みました。
まずはビジョンを描きます。具体的には「〇年後の理想のあなた」を思い浮かべます。そうすると行動がしやすくなり、意欲・エネルギーが湧いてくる。不安にとらわれなくなり、情報が集まりやすくなる、選択して情報を取ろうとする…ということができるとの菅原の言葉に送り出されて、グループで思い思いのビジョンを話し合いました。
また、望ましい生き方を妨げる3つの罠という話がありました。それに囚われて行動ができない自分がいるのです。そこで、罠から出る方法も具体的に学びました。

講座の最後に菅原から、「ビジョンは未来。スタートはビジョンを描くところから。そのビジョンから今の日々をどう過ごすかを考える。つまり、自分が今からどうやって進んでいけば良いかを明確にします」という話がありました。
今あることだけに囚われていると先の道が分からないまま手探りで進んでいくことになり、ビジョンを描くと進む道が照らされているようなイメージを抱きました。
 

今回の講座でビジョンを描くことによって「母」としての私だけではない、「私」のいろんなビジョンが少し見えてきました。
私には中学生の子がおり、それで手一杯だからと「今」に固執してしまっていた気がします。ですが未来への道が見えたら、今やることも少しずつ見えてきました。

そして、私のビジョンを息子のビジョンにしてはいないかとも考えさせられました。
息子には息子のビジョンを描いてもらいたい、そのビジョンからそれに向かって進むにはどうすればいいかを考え、選択できるようになってほしい。ビジョンを描くというと身構えてしまいがちですが、今私たちが生活している世界は誰かが描いたビジョンで成り立っているのだと聞いてワクワクが増し、「未来から生きる」という言葉もビジョンを描くと楽しいものになりそう!と感じました。息子にもまわりの方にも、そのワクワクを感じてほしいです。

今回はグループで話し合うことが多く、それだけ多くの気付きもありました。一人で考えていると偏った考えに固執したり、どうすれば良いのか分からなくなったり。一人だと考えるのをやめてしまうからこういう場があるといいという意見もありました。
良いところを取り入れてより良いものにできる。また、他の人に話すこと、聞くことで自分のビジョンが明確になる。これがグループワークの利点です。コロナ禍のため、オンラインで実施される講座も多くなりましたが、それは多くの人の考えが聞けるチャンスでもあります。特に今回のような「ビジョンを明確にする」などは他の人の考え・意見を聞くことでハッと思うところも多々ありました。

コミュニケーションとは考え、思いを伝え合うこと。ハートフルコミュニケーションとはそういう場。ただ聞いているだけではなく、コミュニケーションを取る、そして実践する。そういう場があることがありがたく思えます。

この「ハーフタイム」のプログラムは4月から4回連続講座として、より深く具体的に掘り下げていきます。ぜひ、初めての方もそうでない方も参加していただき、皆さんとコミュニケーションを取っていただきたいと思います。

ハートフルコーチ・徳山亜紀  





2023年03月12日(日) No.291 (ハートフルクラブ)

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