高知市での親子同席講演会
初めての体験をしました。
10月25日、高知市立春野西小学校での講演は親子同席の1時間の「子どもの心のコーチング」。子どもたちは、小4、小5、小6の3学年。子どもたち向けに脳の発達の話から始まり、なぜ親の言うことを聞いた方がいいのかを伝え、そこから親の伝え方に話を進め、親たちへのメッセージを伝えました。「愛すること」を教えようと。
この講演は、人権教育の一環として企画されました。高知市在住のハートフルコーチが地元の小学校に提案し、その提案を受けた学校、特に教頭先生から是非にと要請があり決定した企画でした。実は教頭先生は何年か前、一保護者として「子どもの心のコーチング」の講演に参加していたのです。
子どもたちは講演に先立ち、学年別に性教育講座に参加していました。会場に入ってきた子どもたちは、学年別にキラキラ度が異なります。
4年生は、キラッキラ! 笑顔と好奇心にあふれ、遠慮なく私をじろじろ眺めます。可愛いかった! 5年生はキラキラ度はちょっと低くなりますが、みんな行儀よく、先生の指示に従います。6年生は、もう思春期ですよね。互いともちょっと距離を取りながら、興味なさそうに席に着きました。
挨拶の後すぐに私は脳のイラスを見せました。「これは何でしょう?」
子どもたちの声が体育館に響きます。「脳!」
「そうこれは君たちの脳です!」
驚きました。子どもたちのいる場はもっと落ち着きがなく、ざわざわしているのかと思ったら、皆シーンと脳にくぎ付け。話に耳を傾けてくれます。
脳の発達を話しながら、なぜ早寝早起き朝ごはんが大切か、なぜ親の話に耳を傾けた方がいいのかを話していきます。
「でも、お父さんやお母さん、先生も、うるさいなって思うことない?」
ここからが大変、子どもたちは口々に親のうるささを訴えます。繰り返し「たたかれる!」と訴える子もいました。「先生は大丈夫!」という子もいて、先生、笑っていました。
「愛することを教えよう」では、親たちは子どもへの声掛けについて、そして子どもたちへはお互いの言葉かけについて話し合いました。
「責任を教えよう」では、子どもには自分でやってみようというメッセージと、親たちへは子どものやりたいを見守ろう。
「人の役に立つ喜び」では、もちろんお手伝いしよう、と話を進めました。
最後に、子どもたちからの感想タイムでは、4年生の男子の「僕が大人になって子どもを持ったら、こんな子育てしようと思いました」の言葉に、拍手と笑いが。
私が感動したのは、子どもたちの可愛らしさと先生方のチームワークでした。先生方はただ子どもたちに付き添っているだけなのですが、そこにはチームワークがないと生まれない何かが感じ取られました。
きっと疲れるだろうと覚悟していたのですが、それどころかかえって元気になっている自分を発見。本当に刺激的な体験でした。
菅原裕子
2024年11月07日(木)
No.317
(講演会)