活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

第55回ハートフルクラブ


2024年11月23日(土・祝)に、第55回ハートフルクラブがオンラインで開催されました。
テーマは「10代の子どもの心のコーチング〜みんなで『思春期』を考えよう〜」で、講師は当法人代表理事の菅原裕子です。講演会は、参加者全員で思春期について考えようという、2部構成のプログラムです。

「思春期」と聞くと、反抗期や親離れといった親子にとって難しい時期というイメージが私の中にはありました。我が家の12歳の娘も少しずつ親から離れようとする様子が見られ、この時期に親がどんな対応をしたらよいのか学びたいと思い、この講演会に参加しました。

第一部では、思春期の子どもに必要なもの、思春期を支える親の態度、現代の子どもたちが置かれている社会環境や、10代の子どもにおきていることなどについての講義がありました。
我が家の話になりますが、最近、娘が少しずつ変わってきたと感じていました。以前は普通に返ってきた問いかけに、時折反抗的な答えが返ってきたり、一人で子ども部屋で過ごす時間が増えたりする姿を見て、「どう受け止めれば良いのだろう」と悩むことがありました。

そんな娘の変化に対して、私は「そんな反抗的な態度を取らなくてもいいのに」と寂しさを感じたり、イライラしたりする時もありました。しかし、講師のお話を聞いて、これも思春期の子どもが自立を求めているサインの一つだと分かり、娘の反抗的な態度も「自立への一歩なのだな」と前向きに受け止められるようになりました。

甘えたい時とほっといてほしい時が混在する様子を見ると、思春期は子どもにとっても迷いが多い時期なのだと感じます。そんななか、つい幼い頃のように構ってしまいたくなる自分と、「もうそっとしておくべきなのか」と迷う自分がいましたが、講演会を通じて、親にできることは子どもの変化を理解し、その考えや選択を尊重しながら見守ること だと気づかされました。

また、グループワークもあり、いくつかのテーマで意見交換を行いました。さまざまな年代のお子さんを持つ方々とお話をするなかで、新たな気づきや具体的な実践例を聞くことができ、有意義な時間でした。

第二部では、ハートフル子育てIdea Boxに寄せられた質問を基に、少人数のグループに分かれ意見交換を行いました。お互いに共感したり、「どうしたらいいでしょうね」と一緒に悩んでみたり、ここでも、他の方の考えをきくことで新たな気付きがあり、解決のための選択肢を増やすことができたように思います。
グループワーク後には講師から、具体的にどのように問題を解決していくか、子どもに寄り添う大切さなどのお話がありました。

今回、講演会に参加して、思春期とは子どもにとってどのような時期なのか、その時期を私たち親がどう見守れば良いのかを具体的にきくことができ、思春期に対する漠然とした不安が解消されたように感じます。
これまで私は娘の思春期が訪れた時にどう対応するかという点にばかり気を取られていましたが、思春期以前から、ハートフルコミュニケーションが提案している「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」という3つの力を子どもの中に育んでおくことは、思春期という難しい時期でも良好な親子関係を維持するための基盤になるのだなとも感じました。
この講演会で学んだことを活かし、私たち親子にとっての良い方法を考え実践していきたいなと思います。

 ハートフルコーチ・瀧澤かおる 



2024年12月07日(土) No.319 (ハートフルクラブ)

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