千葉県市川市での家庭教育学級を受託
市川市では、家庭でのより良い子育てを考え、親として子どもと一緒に成長することを目指して、子育てについて学ぶ場「家庭教育学級」を PTA が主催し、市立の幼稚園・小学校・中学校と教育委員会とも連携して実施することになっています。
当法人にご依頼くださった冨貴島小学校でも、年に5回、保護者同士で交流をしながら楽しく学べる講座を開催されています。その最終回にハートフルコミュニケーションを組み込んでくださり、事前の打ち合わせではご要望も2ついただきました。
ひとつは、保護者からのリクエストの多い「学校でのお悩み・お困りごと」をテーマにすること、もうひとつは参加者同士交流をしながら解決のヒントを見つけられる場にすることです。
そこで講座名を「~コーチングで子育て~『学校生活でのお悩み・お困りごとのヒントを見つけよう!』」とし、同小の家庭教育学級を担当させていただくこととなりました。
講師を務めさせていただいた私自身、2人の子どもが小学生だったころ、この「家庭教育学級」という学びの場に助けられました。「悩んでいるのは私だけじゃなかった」と思えたリ、「学ぶ仲間がいるっていいな」という経験をしたので、親同士学び合うことの楽しさを感じていただくと同時に、家に帰ってよしやってみよう!と思えるヒントも持ち帰っていただきたいと思い、場に臨みました。
平日(2/26 水曜日)の開催でしたが、1年生から6年生まで、学年を超えて多くの方がご参加くださいました。教室に入ってこられるときにすでに「実は今朝、娘とこんなことがあって・・・どうしたらよかったかな?」と保護者同士で話されていて、子どもとのかかわり方について学びたいという思いが伝わってきました。
講座は、子育ての目指すところ「自立」について皆さんと話し合うところから始め、保護者自身の「親」としての現状を振り返るワークや、子どものいいところ探しを行いました。それらをグループになって伝え合っていただくと、あちこちから笑いや拍手が聞こえてきました。
レクチャーでは、「子どもの自分で考え行動する力」を育てるベースとなるのは親子の信頼関係であることもお伝えしました。この信頼関係をつくるために大切なのが、子どもが「話を聴いてもらえた」と思えるような聴き方を、親がすることです。
前述のグループワークでは様々な「お困りごと」もシェアされましたが、なかでも多くの方が悩んでいたのが「子どもがネガティブなことを言ってきたときのかかわり方」でした。実はこうしたときにも、ポイントとなるのは「聴き方」なのです。そこで、信頼関係を育める具体的な聴き方を、2 人一組となって親子の会話を体験しながら学んでいただきました。
体験の後には、「聴き方ひとつで、こんなにも聞いてもらえたって思えるんだ~」「子どもの気持ちが分かった、やってみます」という声も聞かれました。
講座終了後のアンケートでも、声掛けについての気づきや感想が多く寄せられ、
・すごく楽しかったです。特に子どもの話の「聴き方」が とても勉強になりました。最近娘と喧嘩になることが本当に多いので、ぜひ実践します。
・自分の話を「聞いてもらえた」と感じた時の安心感が新鮮で心地よかったです。
・声のかけ方や、声のトーンを変えてみるなど工夫をすることで、相手の受け取り方(また、その後の行動)が こんなにも変わるものなのかと驚きました。これからますます多感な時期になっていく子どもたちと どう向き合っていくのか改めて考えさせられる機会となり、今回の講座をきっかけに前向きに楽しく 付き合っていけそうな気がしました。
など、「やってみよう」と思えるヒントを見つけていただけたようで、とても嬉しいです。
家庭教育学級の良さは、学年を超えて緩やかなつながりが持てるところにありますが、そこでハートフルコミュニケーションを実施させていただいたことで、「子育てを学び合う」場ともなったことが感じられ、これからも、子育て中の親御さん同士が学び合える場をつくっていきたいと強く思いました。
ハートフルコミュニケーションでは、乳幼児期から思春期までお子さんの年齢に応じた講座を提供しております。詳しくは是非こちらをご覧ください。
https://www.heartful-com.org/html/01_03_ws.html
ハートフルコーチ/福田潔子
2025年03月16日(日)
No.323
(ワークショップ)