ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

それぞれの人生


おはようございます。岐阜県在住の相川出后です。

前回の久美さんのブログで、
「親の期待通りに生きることを強いられ辛い思いをした」
とセッションで語られた方が見えたとありました。

そのテーマをもらって
「子どもは子どもの人生を生きてるんだな。」
と感じたある休日のお話を書こうと思います。

家族3人で名古屋港水族館に行った時の話です。

私は、仕事以外にも活動している場があり、日常とても忙しくしています。

ここ最近、3歳の子どもが
「ママがいないから寂しいの〜。」
と言うようになりました。

ある日、久しぶりにちゃんとした休日が取れることになり、
子どもを遊びに連れて行って喜ばせようと、水族館に行くことを提案しました。

息子には、
「日曜日ね、パパとママと3人でペンギンを見に行こうね。」
と伝えると、大喜び!

「え!?パパと、ママと、ボクで!?」
「うん。ペンギン見に行くよ。」
「へぇ〜!ペンギン!?」

彼は、テンションがあがってはしゃいでいました。
そして、こんな少しの会話にも小さな気づきがありました。

最初に彼が言った言葉は、
「ペンギン」ではなく、「パパとママとボクの3人」と言うこと。
彼は、ペンギンよりも家族が揃う喜びを感じているようでした。

そして日曜日、家族3人で名古屋港水族館へ。

生き物が分かるようになって初めて水族館に来た彼は
最初のうちは興味津々。水槽に張り付いたように見ていました。
しかし、水族館の様子になれた彼はすぐに飽きてしまい、何度も逃走することに。
ペンギンを見るころには、眠さもあってか興味を示しません。

親の私たちは、彼の逃走にうまく対応できず外に出ることにしました。

外には遊園地があります。夫と息子は2人で、
遊園地のコインを入れると揺れる乗り物で楽しみました。

約30分後、私の元へ2人は満足げな顔で戻ってきて、帰ることにしました。

車に乗って私と息子がした会話です。

「何が一番楽しかった?」
「パトカーと、新幹線と〜いっぱい乗ったの。」
「あれ?ペンギン忘れちゃった。」
「……。」

「そう。今日一番楽しかったのは何?」
もう一度聞いてみました。
彼はまた同じことを言います。

「パトカーと、新幹線と〜いーっぱい。」

水族館に滞在したのは、2時間弱。
外の遊園地にいたのは30分。
そして、ペンギンを見せて喜ばせたかった親ごころ。

そんな自分を振り返り、
『私は、ぺンギン見て楽しかったって言ってほしい期待を少なからず持ってるんだ
な』
『息子には、息子の思いがあるんだな』
『小さい子どもは、少し前のことを鮮明に覚えているために
一番楽しかったことが遊園地だったのかもしないけど、
今回はそれは問題ではないな』
と、いろいろと思うところが。

そして、私は、
「そう。パトカーと、新幹線と、いろいろ乗れてよかったね」
というと

「うんっ!」
と本当に嬉しそうに言いました。

その彼の笑顔は、
私の勝手な親ごころを通すより、はるかに嬉しいことでした。

そして、息子は息子の人生を生きて欲しいなと
心から思いました。


では、次は岡山県の三谷さんです。
お楽しみに♪

岐阜県/相川出后 




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