ひと言のマジック
みなさん、おはようございます。
神奈川県在住・米澤です。
人の気持ちって、ほんの一瞬、ほんのひと言で変わりますよね。
先週の三谷さんのブログを読んで、私も思い出したことがあります。
新宿区の公立小学校では毎年、次年度入学の親子を対象に、入学準備のサポートを目的とした「入学前プログラム」を実施しています。入学前に親子で集まって、子どもたちは子どもたち同士で遊んで学校と新しいお友たちとに馴染み、保護者は保護者同士で、入学に向けて子どものどのような力を伸ばし、子どもの心をどう支えれば、親子で楽しく入学を迎えられるかを考える時間を持ちます。
ハートフルコミュニケーションでは教育委員会の依頼を受けて、この保護者のための時間を担当しています。実は今もその真っ最中。各校でハートフルコーチが活動しています。
プログラムを充実したものにするためには、入念な準備が必要です。ですからコーチたちは当日までに何回も、リサーチや練習を重ねます。そんなあるとき。
子どもの「自分でやってみよう」という気持ちを育てるためにどんなことをしているかが話題になって、ひとりのコーチが、「朝、子どもが起きてきたら必ず、”元気に起きてきたね”と声を掛けている」と教えてくれたのです。元気に起きてきたときはもちろん、起きてはきたけれどもボーッとしているときも。するとお子さんは、どんな機嫌のときでもニッコリとなって、朝の支度に取り掛かるそうです。
さっきまで不機嫌だった子が、笑顔になる。親のひと言の効き目って、すごいですね! まるでマジックです。
ただしこのマジック、使用期間にはご留意を。このブログでも何度か取り上げられていましたが、子どもの成長と共に、親の言葉への反応も変わっていくようですから。
でも、だからこそ。子どもが笑顔になるひと言を見つけたら、めいっぱい使っていきたいと思いました。
それに、どんなマジックにも必ず仕掛けがあります。仕掛けを見抜けば、新たなマジックも作れるはず。
”元気に起きてきたね”マジックの裏には、いったい、どんな仕掛けがあるのでしょう。みなさんの推理は、いかがですか?
神奈川県/米澤佐知子
2012年02月13日(月)
No.17
(日記)