ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

前を向いて


みなさん、こんにちは。
京都在住の桑原修子です。

いよいよ今年も残すところあと半月余りですね〜。
この半月の間にクリスマスも大掃除も忘年会も年賀状もこなす私達ってスゴいですよね〜(笑)!
どうせやるなら、しっかり楽しみましょう〜!

さて、前回はともみんから、勇気のある決断を持って今の彼女ががんばっている様子を伝えて頂きました。
彼女はまだまだ大変な状況の中で、誰かの役に立つのなら・・・・とブログに書いてくれました。
ともみんと彼が愛犬と一緒にお散歩に行ける日が早く来る事を願いたいと思います。

そして、ブログを読んでくれている人が、
「いろいろな事情を抱えていても前を向いて進もうと思ってもらえる事」は、私たちハートフルコーチの共通の願いでもあり、喜びでもある事を確信しました。

私も同じような思いをしていらっしゃる方の力になれればと思い、自分自身の事を書きたいと思います。

私がハートフルコミュニケーションに出会ったのは、息子の事で困り果て、悩んでいた時でした。
彼は小さい頃から、私にとって非常に育てにくい子どもでした。
寝グズ・起きグズを始め、偏食も激しく、洋服へのこだわりもありました。
洋服は、襟のあるもの、ボタンがあるものは一切ダメで、靴もスポッと履けるズックタイプのものしか受付ませんでした。
そして、彼の行動に何かしらの順番があるようで、少しでも違うとパニックになり、泣き叫びました。
また、遊びでも、食事でも始めるまでにものすごく時間がかるのに、一度始めてしまうといつまでも終えられないようでした。

そんな中でも一番困っていた事は、都合の悪いことは全て自分以外のせいにする事でした。
例えば石に躓いて転ぶと、なんでこんな所に石があるんだ!誰が置いたんだ!そもそも、なんでこの世の中に石なんてあるんだ!しかも自分だけがこんな目に逢うなんてひどすぎる!・・・。
という彼独特の論理が展開され、怒り散らします。
どんなに、なだめても、説得しても、叱っても治まらずに憤慨し続けるのです。
そんな彼を黙らせるために、私は力を使わなければならない事もよくありました。

公共の場には、極力彼を連れて行かないようになりました。
私は常に彼を責め、彼を正そうとしました。
そして同時に、自分の育て方が悪いのだと自分自身を責めていました。

その頃の私は、彼のことも自分の事も大嫌いでした。

そんな私がハートフルコミュニケーションに出会い、少しずつ彼と向き合い、自分と向き合っていく中で、大切なのは彼を正そうとする事ではなく、まずは、あるがままの彼を受け入れる事だと気づきました。
そして彼がどんな時にどう反応するかをよく観察するようにしてみました。
彼の中で起こっている事を理解したいと心から思ったからです。

すると、彼は人一倍、繊細で敏感な感受性を持っているので、身に付けるものや、順番にこだわりがでてしまう事。
そして、先を見通す力が少し弱いので、次の行動に移るのに時間が掛かる事。
そしてそれらの事は、生まれ持ったもので、基本的には変わらないという事が見えてきました。
彼のあるがままを理解しようと本気で向き合った事で、彼のこともそして自分の事も少し受け入れられるようになった気がします。

彼は今、思春期真っ只中。
受験を間近に控えている事もあり、非常に不安定です。
彼の展開する独特な論理は相変わらずで、今でも、学校に行けなくなったり、感情をコントロール出来なくて暴れるときがあります。
私の気持ちも揺さぶられますが、ハートフルコーチの仲間や先輩、菅原さんにも助けられながら、彼の気持ちを理解することを最優先に、黙って話に耳を傾け、一緒に悩み、一緒に泣いて、何とか前を向いています。

私は今、彼が私の子どもとして生まれてきてくれた事に感謝しています。
そして、出会えた仲間や応援してくださる皆さんにも心から感謝しています。
もし彼がいなかったら、ハートフルコミュニケーションにも、素敵な仲間にも出会えなかったかもしれません。

さて、次は香港在住の久美さんです。
久美さんのお話が聞けることを楽しみにしています。

京都府/桑原修子 

 


   
                          

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