ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

わすれられない おくりもの


みなさま、忙しい年の瀬をいかがお過ごしですか。
渡辺寿子です。札幌は、雪・雪・雪・・・真っ白です。(雪まつりの雪は大丈夫だな!)

三谷さんからの「心遣い」のエピソード、心がほっこり温かくなりました。
私も、相手を大切に思う気持ちを自然な行動にあらわせる人になりたいと思います。
来年の目標ができました。ありがとうございます。

さて、私からは「わすれられない おくりもの」についてお伝えしたいと思います。

この題名の絵本をご存じですか?森の動物たちがものしりのアナグマからたくさんの知恵や工夫や、心のあり方を教えてもらいます。そしてアナグマが亡くなった後も、それぞれがもらった贈り物によって、アナグマの死を乗り越えて幸せに暮らしていくというお話です。
小学校の教科書にも載っていたので覚えのある方も多いのではないでしょうか。

私はこのお話が大好きで何度も絵本を読み返すのですが、そのたびに自分の父
のことを思い出してしまいます。

私にとっての「わすれられない おくりもの」は、『包丁研ぎ』です。
結婚する前、たしかお正月に帰省した際のこと、母の包丁研ぎをしていた父がわざわざ私を呼び、「これからおまえに包丁の研ぎ方を教えてやる。」と言うのです。そして両刃の研ぎ方、片刃の研ぎ方、砥石の扱い方など細かく教えてくれました。
それまでは父が作業場でカンナやノミを研ぐ様子は近寄りがたいものでしたが、教えてくれるというのが嬉しくて真剣に習いました。そして、父は用意してあった新しい包丁と砥石を持たせてくれました。自分が道具を買う問屋さんから、わざわざ私のために取り寄せていてくれたのでした。

教えてくれてから数年後に父が亡くなってしまい、包丁も今では細くなり使っていませんが、砥石はまだ健在です。切れ味の良い包丁で料理すると気分が良いし、おいしくできるような気がします。これは父からの贈り物だなっていつも思うのです。

年末年始には家族の中でいろんな決まり事がありますが、「おせち料理にはこれが入ってなければ!」という“我が家の味”があったりしますね。私はアナグマさんほどたくさんのことを教えられないけれど、まずは家族のために今年も頑張って重箱いっぱいに“贈り物”を詰めたいと思います。

あなたを幸せにしてくれる「わすれられない おくりもの」は何でしょうか。

次は、さいたま市の斉藤由美子さんにバトンを送ります。
それでは、良いお年をお迎えくださいね。 

札幌市/渡辺寿子 

    



                                     

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