ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

気付く力って大切かも!


長橋ともどんのバトンを受け取りました! 
お父さんと息子。男子同士! んーなんか悔しいけどかっこいい関係だ!
などと思いつつ。
はじめまして。兵庫県は、明石市在住の長谷中りえです。
ニックネームはりえちゃん。関西で役者してます(笑)。

さて、バトンをいただき何を書こうかとワクワクしながら考えていて、ふっと浮かんだお話をします。

私が6年前から取り組んでいる”学校へ行こうプロジェクト”というものがあります。学校で演劇、インプロ(即興)を通し、子ども達とあそび合うプロジェクトです。その一環で、中学校に行ったときのお話です。

中学3年生というといろんな意味で身体も心も伸び盛りの年頃。そんな彼らとの6日間の、初めての出会いのとき。
みんな、初めての授業となんだか解らないおばちゃん(私)に興味津々。
クラスの一部の男子軍団は、さっそく私を試します。授業を脱線させたり、憎まれ口をたたいたり。私の本気度を試しにいろいろと仕掛けてきます。そして他の子達はそれを見ることで様子をうかがっている。

しかし、試され慣れしてきたおばちゃんは、そんなことに負けない(笑)。
授業が終わってからの休憩中も、なるべく子ども達の輪に入り、ひとりひとりに声をかけます。
何人かに声をかけている時、ふっと私の横を通りかかった男子がいました。何気に私は、握手しようと手を差し出しました。早く仲良くなりたいという私の身体の衝動ですね(笑)。
すると彼は、ボソッと「手、濡れてるで」と一言。トイレにいって手を洗い、まだ拭いてない状態だったのでしょう。

私は彼の意外な言葉を、なんて優しい言葉なんだろうと感じました。なんせ、さっきまで憎まれ口をたたいていたのですから。
相手の手を濡らしてしまうことを気遣う、飾らない何気ない言葉。一瞬、心がきゅんとする(笑)?

そこで私は、「◯◯(彼のニックネーム)優しいなー」と一言。
すると、彼の表情がパッと花が咲くように輝きました。そして、すぐに彼は自分の見せたくない秘密の部分を見つけられたかのようにパッと華やいだ表情を瞬時にしまい込み、照れたような怒ったような表情ですっと私から離れていきました。
私は、 彼の優しさに気付けたことで、彼との距離が少し近くなったように思いました。

その後も、子ども達ひとりひとりの魅力に気付き、声をかけることを続けました。そして、私の気付きの言葉がけは、彼ら同士が自分やクラスメイトの魅力に気付くことへとつながっていきました。
振り返りシートには「怖いと思っていた子が怖くなかった」「○○の笑っている顔を初めて見た」「こんなに笑ったのは初めて」「クラスメイトの前で自分を表現できた」などのたくさんの気付きの言葉が増えてきました。
教室全体が「もしかして自分を出してもいいかもしれない」と思える空間になっていったと感じました。

私の”気付く力”を引き出してくれるのは、いつも目の前にいる子ども達です。”今この瞬間”を共にあそび合うことでたくさんの子ども達の魅力に気付かせてもらえるのです。
そして私にとって”気付く力”は、子ども達の心を開く大切な力でもあります。

素直で優しい、思春期真っ只中で真剣にぶつかってきてくれる愛すべき子ども達との気付きの時間の中であらためて「気付く力って大切かも!」に気付いた!お話でした。
読んでくださって感謝いっぱいです。

さて! 次は、大阪でのハートフルコーチ養成講座1期で出会った、そのちゃんこと豊田さんです。
バトン! はいっ!

兵庫県/長谷中りえ 





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