ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

仲良し兄弟って?


こんにちは。東京在住のひらさわきょうこです。
かずぱるさん。そうそう、子どもは親のことをよく見てますよね。手本となれるよう心しておかねば!と思いつつもグウタラして、反面教師を期待している都合のよい母なのでした。

さて、今回私は兄弟仲についてお話したいと思います。
小さいころから私は姉と仲が良く、喧嘩をした記憶があまりありません。2歳上の姉は優しくいつも私のわがままをきいてくれ、ものを取り合ったり意地悪をいわれて言い争いになることはありませんでした。自他共に認める仲良し姉妹で、現在もそんな関係が続いています。
そんなわけで、「姉妹仲がよい」といえば、「喧嘩はしない。上の子どもが大人らしく振舞い下の子に接する」という概念が私の中にありました。

我が子の兄弟関係はというと、小6の長男は7歳下の次男相手に、同レベルの喧嘩をしかけてやりあっています。
祭りのくじででおもちゃの剣が二つ当たり、次男がひとつほしがっても、「やだ」と言います。バトルごっこをすると力の加減もなくやりあい、次男はいつもやられて傷だらけ。
兄弟喧嘩もコミュニケーションの切磋琢磨を学ぶ力となると信じて、極力、口は出さないようにしていますが、喧嘩が勃発するたびに「大人らしく振舞えない長男」に対して『なんでもっと優しくできないの?』という気持ちが芽生えて、ザワザワとしていました。

そんなある週末、長男が祖父母のうちに一泊し、一人で電車に乗って我が家に戻ってくるというので、次男と一緒に新宿駅まで迎えに行くことにしました。
電車が到着しあふれる降車客の最後からようやく長男が降りてきたとき、いち早くその姿を見つけた次男は嬉しそうに「あ、にいにいだ!」。
私たちに気づいた長男も、「よお」といって近づいてきました。そして次の瞬間、ごく自然にお互い手をつなぎ、「お土産、買ってきたよ」という長男に、「なになに?! 見たい見たい!」とはしゃぐ次男。そんなほほえましい光景を目の当たりにして、『なんだかんだいって、仲良しなのね』と和む私がいました。

そんなことがあって気づいたのは、兄弟仲は「喧嘩するから悪い」、というわけではないこと、そして、「上の子が大人らしくあるべき」でもないということでした。
考えてみると、次男が年の離れた兄に年下扱いされず、同じ土俵で相手をしてもらえるのは、嬉しい体験となるはず。なぜなら、長男がひとりっこだった時分は、私がオセロの相手をして負けてあげると、「わざと負けたでしょ!」といって、よく怒っていたからです。ちゃんと相手にしてもらえず、自尊心を傷つけられたと感じていたのだと思います。
「大人らしくない振舞い」=「同じ目線になった振舞い」と視点を変えて考えてみると、次男にとっては長男は好敵手のような相手なのかもしれないと思えるようになりました。

長男に鍛えられた次男は、打たれ強くちょっとやそっとではへこたれない力を培ってきているように見えます。そしてふとした折に「にいにい、だーいすき」といって、長男に飛びつく様子から、兄弟仲がよいというのは、「上の子どもが大人らしく振舞い下の子に接する」というカタチだけでなく、その兄弟によっていろんなカタチがあるのだろうなあと思えるようになりました。

さて、お次は多摩在住のワカメんこと海藻さんにバトンタッチ。どんなお話がきけるのか楽しみです。

東京都/ひらさわきょうこ 


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