兄と弟
新年あけましておめでとうございます。
2014年最初のリレーブログ走者、倉敷の豊田です。今年もハートフルなリレーブログをみなさんにお届したいと思っています。今年もよろしくお願いします。
さて、年末のりえちゃんのブログでは、赤ちゃん誕生のニュースで心がほっと温かくなりました。そして、自分の子どもたちの生まれた時のことを思い出しました。我が家の息子たちは誕生した時から個性的で、一人ひとりにいろんなドラマや面白エピソードがあります。今回は、その中から一つ、三男が生まれた頃のちょっと笑えるエピソードをお伝えしたいと思います。
我が家の長男と次男は、年齢は2歳近く違いますが、次男が早生まれのため、学年は一つ違いの年子です。次男を妊娠した時、長男は1歳2ヶ月でまだ伝い歩きの頃でした。
何をやるのものんびりペースの長男に私たち夫婦は、次男が生まれてからも「お兄ちゃんだからね。」とは言わずに、今まで通りの対応を意識しました。生まれた次男は次男でとてもやんちゃで兄に負けじと成長し、7ヶ月の時には歩き出し、1歳になった頃には走っていました。いつも同じおもちゃで遊び、同じものを欲しがり、双子のように育った二人に2年後、弟ができました。
アットホームな助産院で三男を出産し、息子二人も一緒に寝泊まりしていました。二人仲良く遊んでくれるので私はゆっくりと入院生活を送ることができました。
ある日、病室から三男を連れて階下の診察室に行った時、次男も一緒について来ました。診察が終わると、看護師さんが次男に「お部屋にいるお兄ちゃんにも渡してね」と、風船を二つくれました。次男は「ありがとう!」と喜んで受け取り、すぐに階段を駆け上がり部屋へと行きました。
しばらくすると、次男が風船を二つ手にしたまま下りて来ました。不思議そうな顔をして「お兄ちゃんがいない」と言うのです。びっくりした私が「○○(長男の名前)がお部屋にいたでしょう?」と言うと、ハッとした顔をして、再び部屋に駆け上がりました。今度は風船を一つだけ持って降りてきて、「○○ってお兄ちゃんだったんだね」と嬉しそうに言いました。どうやら、この時初めて、お兄ちゃんだと気づいたようです(笑)
あとで二人にどんなふうにお互いのことを思っていたのか、聞いてみると、「一緒に住んでいるし、家族で兄弟だとは思ってた。でもお兄ちゃんというのはもっと大きい人だと思ってた」と言っていました。
確かに我が家では長男のことを「お兄ちゃん」とは呼ばず、二人もお互い名前で呼び合っていました。長男はのんびり屋さんで、次男はせっかち。成長面では雑ながらも次男は長男とほとんど同じことができていました。そのせいか、二人に「兄と弟」という意識はなかったようです。
こうして三男が生まれたおかげで、兄と弟としての意識が生まれ、その後、三男との関わりから、二人とも兄として成長し、我が家にもめでたく兄弟関係が成立したというわけです。
我が家の笑えるエピソードですが、親としては育つ環境が子どもたちに与える影響の大きさも感じた出来事でした。
今でも三人息子はお互いを名前で呼び合い、友だちのように仲良く遊んでいます。たまにケンカすると、「あいつだけは許せない」なんて怒って、お互い謝ったりせず特に仲直りすることもありませんが、いつの間にかまた一緒に遊んでる仲良し三兄弟です。
では、次は北海道の渡辺さんへ新年最初のバトンタッチです。
岡山県/豊田園子
2014年01月06日(月)
No.121
(日記)