ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

親も育っていく


札幌のわたなべです。
ゴールデンウィーク終盤、いかがお過ごしでしょうか。こちらはやっとお花見です。本州のお花見はお弁当というイメージですが、札幌のお花見にはジンギスカンです。公園のあちこちでお肉の焼けるにおいがするんですよ。

このブログを書かせていただいた最初の話題は娘の進学でした。その娘は現在就活中です。
美容師になりたい彼女は業界の中に様々な分野があることを知り、自らが進みたい方向を見つけたようです。
今まではひとり暮らしに自信が無く、また、自らも認める寂しがり屋だからと札幌での就職を考えていましたが、札幌には自分の求める企業が少ないと知ると本州の会社へも目を向け始めました。
そうと決めたら早いこと。相手方へ連絡して訪問日を決め、飛行機やホテルの予約方法を尋ねてきます。何度も行くのは大変だからと、1泊2日で関東と東海地方の2社を訪問するとか。
いささか驚きながらも、できることは協力する気持ちでいます。

そんな娘を見ながら、夫が言ったのは
「本州に就職したらきっと結婚相手も向こうだよなぁ。そうするともうほとんど帰ってこられないよね。」
「お母さんは、将来○○と会えなくなってもいいの?」
「飛行機ですぐ行けるといっても、病気になったときにすぐには行けないんだよ。」
「△△(次男)の時にはお母さんも(本州への就職を)引き留めてたのに・・・」
夫の独り言は止まりません。
普段冷静で、どちらかというと私の方が諌められていますが、やはり娘のこととなると寂しい気持ちや心配が先になってしまうのでしょう。息子とは違う感覚があるのかも知れません。

夫は自分が言っていることが単なる自分の感傷だと自覚しています。
「娘の人生の決断は娘自身がするべきだ」「実際に見に行くことは大切。決断の前にいろいろな会社を見てくるべき。」ということも重々承知しているのです。
「でも…」という気持ちは私にもわかります。娘がこの家から巣立っていくことは、やはり私にとっても寂しいのです。でも今、それをストレートに娘にぶつけることが良いこととは思えません。私たちが自分の気持ちをぶつけたら、娘が本来考えるべき事から意識が逸れてしまうでしょう。
今は何より、彼女の中に様々なことがインプットされ、取捨選択し、自分にとって必要なものを見極める時間が必要です。判断の基準や優劣が私や夫とは異なっていたとしても、それを尊重することで、改めて彼女のなかに自分の決断に責任を持つ覚悟が生じると思います。

私がこんなふうに思えるのは、今までの学びがちょっとは身についてきたからかも知れません。
これから数ヶ月、家族みんなで娘の就職について話す機会を増やしていこうと思います。
その中で私も意見を言うし、夫も一社会人として娘が気づかない点への助言ができるでしょう。
すでに働いている息子達の話もよく聞いて、できればみんなが納得できる答えが見つかることを願っています。
いくつになっても、こうして親も子も育っていくんだなと思うのでした。

さて、足かけ2年間書かせていただいたリレーブログですが、今回で私は終了です。
またハートフルコミュニケーションのホームページのどこかでお目にかかれたら嬉しいです。
さいたまの斉藤さん、バトンをお渡ししますね。

北海道/渡辺寿子 





No. PASS