ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

考えないで、感じてみる


みなさん、こんにちは。東京の佐藤英子です。
寒くなってきましたね。街はクリスマスのデコレーションで彩られ、賑わいを見せています。毎年この時期になると不思議に思うのですが、年を追うごとに、時が経つ早さが倍速になっているような…! そう感じるのは私だけでしょうか(笑)

島さんの『お子さんのわからないに丁寧に応える』という心がけに、我が身を振り返ってみると、息子のわからないに、きちんと対応していないことに反省。でも、なぜそれが出来ないのだろうかと考えて、気づきました。
自分の心に、まったく余裕がないということでした。

息子は最近とくに知識欲が旺盛で、ニュースなどで耳にしたわからない言葉や内容を「どういうことなの?」と聞いてきます。その度わかりやすく伝えるためにどうやって説明したらいいのかを考えているうちに、めんどくさくなってきて、気がつくと息子の興味はすでに他に移ってしまっていたという事がよくあります。

また先日は、漢字の宿題をしている息子に、『金』という漢字を使った言葉は他に何があるのかと聞かれたので、一緒に考えようと息子のノートを見ると、すでにたくさんの言葉が書いてありました。
「いっぱい考えているから、もうこれくらいで十分だよ」
「えー、もっとあるはず!見つけたい」
 ……それよりも早く夕飯にしたい……
思い返しても、それって親としてどうなのよ!と、ひとり突っ込みを入れたくなります。これでは子どもの「やる気の芽」を摘んでしまいかねません。

いずれの時も私は何かに追われていて、気持ちが焦っていることに気づきました。それは食事の支度だったり明日の仕事の準備、果ては数ヶ月先の案件についてあてもなく考えていたり。

思えばいつもそうでした。
息子と同じ時間を一緒に過ごしているようで、気持ちは「いま、ここ」にはいない。いつも今よりもほんのちょっと未来のことに気を取られて、心配したり、焦っているのです。

朝起きるとすぐに「あー早くご飯の準備!支度して出かけないと!」
ランチをしていても「早く午後の仕事を片付けないと…」
仕事中も「早く終わらせて家に帰らないと…晩ご飯の準備が遅れて、また寝る時間が遅くなって…明日にひびく!」

こうして私の一日は、毎日ちょっと先の未来のことで思考がいっぱいになっていて、「いま、ここ」を感じることなく過ぎ去っています。
ありもしない未来の出来事のために、かけがえのない「いま」を台無しにしてしまうなんて!

なんて愚かなんでしょう(涙)

それに比べて子どもたちは、「いま」という瞬間を存分に楽しむ天才です。
息子を見ていても、何気ない日々を味わい尽くしている様子が伺えます。
例えば道端の雑草の葉っぱの形に「ママ、見て!スゴいきれいだよ」と感動し、浮かぶ雲に「あれは竜みたいだね」と様々な生き物の姿を重ね、風の匂いに「どこかで銀木犀が咲いているよ」と季節の移ろいを感じたり。
まさに五感をフル稼働して「いま」を楽しんでいる姿は、感心してしまうほどです。

日常のほんの小さな幸せが、「いま、ここ」にたくさんあることを、息子から教えられました。
何かを感じ、気づき、創造する自由があるのは、いまこの瞬間だけです。つまり人生はその連続。そう考えると、「いま」という瞬間はものすごい力を持っていると感じます。

これからは私も息子を倣って、出来るだけ未来にヤキモキせず、「いま」に在ることを意識して、考えないで、感じてみよう。
とはいえ、どうすれば考えないでいられるのだろう…
って、ほら、また考えている!なかなか難しそうです。

では、次回は神奈川の杉本さんです。よろしくお願いします。

東京/佐藤英子

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