ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

人の役に立つ喜び


こんにちは。徳島の濱田です。
厳しい寒波が徳島の空も覆っています。今年もいよいよ残りわずかになりました。
1年間を振り返って,私にとって一番大きな出来事だったのは,9月末に急な手術をすることになり,10月の1ヶ月間を病気休暇で仕事を休んだことです。
末娘の育休をとったのは,もう20年以上も前のことでした。思えば,この20年間,がむしゃらに仕事をし,子育てをし,家事もそこそこして・・・身も心もちぎれるような日々でした。
そんな私が,職場を離れ,病室や自宅のベッドで過ごした30日間。
何のスケジュールも入っていないカレンダー,やるべきことのない時間,そんな中,かけていただく言葉の多くは「大丈夫?」「無理しないでゆっくり休んでください。」という温かいものでした。

最初は,傷の痛みもあり,ベッドで横たわることに何の違和感も感じていませんでした。しかし,10日を過ぎる頃から,今まで感じたことのない寂しさを,じわじわと感じるようになりました。
あれほど時間に追われ,仕事に向かっていた自分がいなくても,職場はいつもと変わりなく動いている様子を知り,「別に私がいなくても,大丈夫なのだ」「私のしていたことなど,さして必要でもなかったのだ」という思いが起こってきたのです。
そんな思いを誰に打ち明けるでもなく,なんとなくふさぎ込みがちな時間が続きました。

そんな私を支えてくれたのは,同僚のMさんの言葉でした。
彼は,普段から困ったことや,迷った時にはいつも相談に来ていました。そんな彼から,「先生が休んで,僕は一番困っています。早く良くなって復帰してください。たくさん仕事が待ってますよ」と言われたとき,心が温まるのを感じました。
自分が必要とされ,周りの役に立っていると知ったとき,私たちは自信をもつものだと実感しました。

子どもたちにも何かの役割を渡すこと。そしてそれを任せること。「ありがとう」「助かったわ」の積み重ねが,子どもたちの自信につながること。
今回の病気休暇のおかげで,ハートフルコミュニケーションの唱える「人の役に立つ喜び」の意味が深く理解できました。

自分の子育てを振り返ると,「人の役に立つ喜び」を娘たちに十分伝えられてなかったみたいです。部活動や勉強に忙しそうな娘たちに,家庭での役割を与えていなかったのです。
そのせいか,25才になる長女は,仕事にかこつけて,家の手伝いを積極的にしようとはしません。この年末の大掃除を通して,遅ればせながら,長女に「人の役に立つ喜び」を伝える作戦を企てるつもりです。

「頼んだよ」「あなたのおかげで,助かったわ」そんな温かい言葉でつながりながら,頼んで・頼まれて,支えて・支えられて,助けて・助けられて・・・人と人の関わりの中で,「人の役に立つ喜び」を意識した年末にしたいものです。年末の大掃除が楽しみになってきました。

次週は,千葉のふくちゃん,2014年を締めくくってください。よろしくお願いします。

徳島県/濱田雅子


No. PASS