ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

親としての自信が育つとき


千葉の福ちゃんです。
2月も末、春から始まる新生活のスタートに向けて親の気持ちが揺れ動く時期、濱田さんの「私が育てた娘だもの、大丈夫」という言葉には親としての大きな自信を感じます。
親の元から巣立っていく子どもをそんな風に送り出せたら本当にいいな〜と思います。

さて、この時期になると、私はハートフルコーチとして、毎年心を込めてお届けするプログラムがあります。それは、4月に小学校入学を迎える新一年生の親御さん向けの「入学サポートプログラム」です。
ハートフルコミュニケーションでは、各教育委員会、自治体、小学校からの委託を受けてこのプログラムを全国各地で実施していて、入学説明会が開かれる2月は、特に多くの学校に出向きます。
このプログラムでは、親も子も安心して入学を迎えるために、親として何ができるか、自立に向けて家庭でできるサポートについて親同士が交流をしながら考えていきます。
親も子も希望に胸を膨らませ、ワクワクした気持ちで入学を迎えられればいいのですが、
実際は、なかなかそうもいかないのが現実です。特に、初めての子どもが入学するときには不安の方が大きい親御さんも多いものです。そんな親御さんにも安心して入学を迎えてもらえたらな〜という気持ちでこのプログラムをお届けしています。

というのも実は、私も大きな不安を抱えた親の一人だったからです。
最近こそ、親である年月を重ねてきたことで、「私の娘だから」とまではいかなくても、
「この子なら大丈夫」という気持ちで送り出すことが増えてきたなと感じています。
ですが、そんな風に思えるまでには、かなりの時間がかかりました。
ハートフルコミュニケーションでいう「信じて任せる」ことが私にもとても難しかったのです。

小学校入学を迎えたときの私の気持ちは、
「この子なら大丈夫」とは程遠い、
「この子、大丈夫かな〜〜〜?」 という感じ。

幼稚園まではバス通園だったのに、学校まで20分以上かかる道のりを、
一人で行って、一人でちゃんと帰ってこられるだろうか?
幼稚園のお友達はクラスに一人もいないのに、さびしくないだろうか?
友達たくさんできるかな?などなど
娘に対して「この子はちゃんとできるのだろうか?」という不安がとても大きかったように思います。

ですが、それは、本当に子どもに対する不安だったのでしょうか。
今思い返してみると、

学校まで一人で行けなくて、子どもが困ったらどうしよう
友達ができずに、悲しい思いをしたらどうしよう

子どもに何かあった時に、親としてきちんとした対応ができるのだろうか?
学校で嫌な思いをして帰ってきた時、子どもの気持ちを受け止められるのだろうか?
私の中にあった不安の正体、それは、子どもへの不安ではなく、
親としての私自身への不安だったことに気が付きました。

子どもが「行ってきます!」と言って出かける背中を
「頑張っておいで!」と心で念じながら見送り、
笑顔で帰ってくる日も、しょんぼりして帰ってくる日も、よく頑張って帰ってきたね、
と迎える日々を積み重ねること。
時には、子どもを受け止められない経験をくりかえしながらも、
「この子は大丈夫」と思って送り出した結果、子どもが何かを乗り越えるたびに、
親として「私は大丈夫」という自信が増えていったような気がします。

親は子どもに育てられるとよく言いますが、子どもと一緒に親も成長する
本当にその通りだったなと、小学校入学のことを思い出してつくづくそう思いました。

子どもの自立を見守ることは、親としての自信を育てること。
新しい環境に子どもたちを送り出すこの時期、「私も大丈夫」と自分を励ますことで
親としての自信をさらに育てていきたいなと思います。
そして、もし不安を持っている方がいるとしたら、、、
「子どもも親もきっと大丈夫」と心の中でエールを送り続けたいと思います。

さて、次回は埼玉の島さんです。
どんなお話が聞けるのかを楽しみにしています。

千葉県/福田潔子 






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