ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

父と娘をつなげる演奏会


こんにちは。群馬のともどんこと長橋です。

杉本さん、もちろんありますよ、「怒りのスイッチ」。でも私の場合は、子どもや、家族に対しては、あまり入ることはないですね。
それは会社の同僚や上司に対して「こうすべきなのに、なぜしないのか?」というような状況のとき、働く「スイッチ」なので。
つまり、家族に対しては「こうすれば良いのに、残念!」が最大値。
これだと瞬間湯沸かし器の私でも、多少「いらいら」する程度。「怒り」までは行かないで済みますよ。

さて、この週末、4月からは高3になる娘の部活の大会を見に行きました。吹奏楽の演奏会です。東京を除く関東各県と新潟県の学校が集まっての大会でした。
中高合わせて23校が出場した大会。演奏もさる事ながら、総演奏を指揮する指揮者が、どこも個性的で面白い。学校の先生の場合が多いようですが、必ずしも音楽の先生というわけではなさそうで、違う科目の顧問の先生だったり、中にはプロの音楽家も混じっています。
非常に堅苦しく、まるでメトロノームのように正確にタクトを振るう指揮者もいれば、タクトは持たず、手のひらで粘土を捏ねるような仕草で、音を創り出す指揮者もいます。
私は音楽には詳しくないのですが、素人目に見ていると、あまりキッチリしたタクトよりも、多少の遊びがある指揮の方が、演奏者が楽しそうな音を奏でている気がします。

いよいよ娘たちの演奏順がやってきました。娘の学校を指揮するのは地元のプロの交響楽団クラリネット第一奏者、Cさんです。Cさんは自分の活動の合間に娘たちの練習から見ていてくれます。
娘いわく「Cさんマジックっていうのがあるんだよ」と。練習でなかなか良い音が出ないで苦戦していると、彼がちょっとしたアドバイスをしていくのだそうです。するとその後見違えるように音が良くなって演奏した本人もビックリということがあるとのこと。
そんなことを思い出しながら演奏を聴きます。指揮者のCさんの手がサッと上がります。そして演奏者が一斉に楽器をかまえる。指揮者の視線が右側を見る。どうやら次はそちら側の楽器が演奏を始めるのでしょう。今度は左側、そして手で音を抑えるように、そして徐々に上にあげてゆく。もっと大きな音を出しなさいと促しているかのよう。
娘たちの演奏もそれに応えて、時に大きく、時に小さくと演奏する。
おそらく普段の実力以上の音が指揮者によって引き出されている。
76人の部員がそれぞれの楽器でそれぞれのパートを演奏する。
そしてそれが一曲の音楽となって観客に届く。
日頃の練習成果は出せているようです。

この時期、娘とはすれ違う日々が続いてます。朝は5時起きで会社に出かける私と、朝寝坊な娘。一方、夜は夜で仕事で遅い私と、部活の後、塾で遅い娘。
遅く帰ったある夜、まだ起きていた娘が近づいてきます。バリトンサックス(娘の担当する楽器)のリード(管楽器の鳴動パーツ)を買ってほしいとのこと。普段は近所の楽器屋さんで買っているのですが、特殊なのか5枚入りで5000円程するようです。そこでネットを調べたらその方が安いので、通販サイトの会員になっている私に白羽の矢が立ったらしいのです。
こうなると親バカで、悪い気はしません。今回の大会に間に合うようにと言われるままに買ったのでした。

演奏会が終わり、結果を見ずに帰宅した私は、表彰式まで出て帰ってくる娘を待ちます。結果は銀賞。金賞は大会の常連校がさらっていったとか。
ただ、私にとってはもちろん金賞。おかげで娘との接点ができたし、順調に成長していることを演奏を通じて確認することができました。
とても充実した一日でした。

では、次は明石のりえちゃんです。よろしくお願いします。

群馬県/長橋良智 






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