ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

親の助けが必要なとき


みなさん、こんにちは。埼玉の島葉子です。
ふくちゃんが、「親であること」と「仕事をすること」の両方に誇りを持っている様子が伝わってきました。私も、どちらにも喜びを感じながら、成長できたらいいなと思います。

さて、今日は社会人になった娘のことを書きたいと思います。
長女である娘は、小さい頃から人の世話をすることが好きでした。二歳づつ違う二人の弟の面倒をよく見てくれて、私はそんな娘を頼りにしていました。

ですが、成人した娘から意外な言葉を聞きました。
「私、中学三年生の時に同じクラスの人にいじめられていたんだ。でもね、二年生の時の友達が助けてくれたの。だから今こうしていられるの」
私は「そんなことがあったの…。知らなかった」
「お母さんは弟たちのことで大変そうだったから、言えなかったよ」

親として娘の変化に気づいてあげられなかった後悔と娘が苦しんでいたときに何もできなかった無力さを感じた瞬間でした。しっかり者で頑張り屋だから「この娘は大丈夫」という私の思い込みで、私は娘の様子をあまり気にかけず、話を真剣に聞かなかったことを思い出しました。卒業式での嬉しそうな笑顔の影に辛い思い出があったとは想像もしませんでした。
当時の娘が助けを求めたのは親ではなく友人たちで、その友人たちには、親の代わりに娘を支えてくれたことに感謝してもしきれません。卒業後の進路はそれぞれ違っても、今でも仲良く付き合っている様子を見ると、絆の深さを感じました。

それから数年経ち、社会人となった娘は、大学三年生のときに進路変更し、就活して、私がかつて働いていた会社に今は勤めています。学生から社会人になり、困ったことやわからないことがあり助けを求めてきたときには、同じ職場で働いた経験者として娘の力になろう、支えようと思っていました。

寒くなってきたある日、ついにそのチャンスが来ました。
「風邪をひいたみたい。栄養になる食べ物を教えて」と、一人暮らしの娘から電話がありました。
声の調子はいつもの元気がなく、疲れている様子でした。
何度かやり取りをした後、「お母さんが今から行くからね。欲しい物があったら教えて」
栄養のある食事や風邪薬や栄養ドリンクやマスクや喉スプレーなど、思いつく物を持って、娘のところに駆けつけました。
娘のところに1時間半かけて行き、滞在時間は1時間でしたが、少し元気になった娘を見て、安心して帰宅しました。「手助けが必要なときは、いつでも連絡してね。お母さんができることは何でもするから」という言葉を残して…。

その後、娘からは度々連絡がありますし、こちらにも帰ってきます。私にとって娘の助けになることができたことは喜びです。たとえ中学生のときに助けてあげられなかったとしても、様子を見ていれば、いつか必ず親の出番はやってくるものです。というのは、子どもはいつも元気で活動できるわけではなく、調子が悪いとき落ち込むときもありますから。そんなちょっと疲れたときに、また頑張ろうというエネルギーを、子どもの心と身体にチャージできる親でありたいと思います。子どもの喜ぶ顔は親のエネルギーになり、親の喜ぶ顔もまた子どものエネルギーになる、そんな互いを思い合う家族であることを願っています。

それでは、次は東京の佐藤さんです。
どんなお話を聞かせてくれるのか、楽しみです。

埼玉県/島葉子 





No. PASS