親を育てる娘の一言
こんにちは、千葉県在住のふくちゃんこと福田潔子です。
りえさんのお話し、とっても興味深く拝見いたしました。
子どもたちがお互いに様子見をしてしまう気持ち、解るような気がします。
年齢を重ね、だいぶ、図々しくなったおばちゃんの私ですら、一歩踏み出すのに躊躇しちゃうこともありますから、若い高校生、きっといろんな思いがあるのでしょうね。
りえさんのメッセージはきっと子どもたちにも伝わって、一歩を踏み出す時の大きな力になるんじゃないかな〜と思いました。
さて、自分の子育てを振り返ってみると、私も子どもには、「失敗を怖れずにチャレンジしてほしい」と思っていました。そのためにも、こどもの「やってみよう!」という気持ちを大切に育てていきたいと思っていたのですが、知らず知らずのうちに、子どものやる気の芽を摘んできたこともあったようです。
そのことに気が付いたのは、長女が幼稚園に入った年のちょうど今頃、クリスマスツリーの飾りつけをしていた時のことです。
「お星さまはやっぱり一番上だよね!」「サンタさんはどこに飾ろうか?」などと言いながら家族でワイワイ飾りつけをするのは、とても楽しくワクワクする時間です。
当時、我が家のツリ―は大人の背丈ほどあり、上の方は子どもの手が届かないので、私や主人が飾りをつけていました。
ですが、4歳になろうかという娘、今年は脚立を使って、上の方も自分で飾りたいと言い出しました。
ほお〜、よしよし、初挑戦、
どうぞどうぞ、好きなようにやりなさい、
そんな気持ちで、最初は彼女の小さなチャレンジを見守っていたのですが、、、、、
そのうち、そこはそうじゃない、こっちはこの飾りの方がいいんじゃない?などと、
彼女の飾り方に、どんどん注文を付け始めました。
すると、あんなに楽しそうにやっていた娘の笑顔は消えていき、
しまいには、泣きそうな声で一言
――ママ、少しはさいちゃんの言うこともきいてよ!
その言葉を聞いてハッとしました。
私から見れば「へんてこりん」な飾りつけだとしても、
娘にとっては「素敵」な飾りつけに違いなかったはずです。
子どもが「これでいい」と思ってやったことを、
親の物差しに照らし合わせて「そうじゃないでしょう」と言われること、
それは私が母から言われて一番嫌だったこと。
なのに私は、いつの間にか、自分の思い描くツリーを作らせようと躍起になって
彼女のやることにいちいちケチをつけていたのです。
そこには「出来栄え」だけにこだわって、子どものやる気の芽を摘んでいる私がいました。
「私のことを尊重してほしい」
娘は小さいながらに、
そんな気持ちを訴えているように聞こえました。
そうだった、
私がやりたかったのは、娘の「やってみよう!」という気持ちを育てること。
私の思う通りのツリーを完成させることでも、娘のやる気を奪うことでもなく、
娘の気持ちを尊重して、楽しく飾りつけをすることだった。
それに気付かせてくれたのが、娘の一言でした。
とはいえ、それからも、私の思惑とは違う言動をする娘に対し、
ついついケチをつけたい衝動に駆られることはしょっちゅうあり(笑)
そんな時には、「彼女なりの意図がある」と思うことで、
すこしは寛大にな気持ちにもなれ、言わずに済むことも増えたなと思います。
今思うと、「あの一言」は親である私を成長させてくれる一言でもあったなと思います。
クリスマスの時期になると必ず思い出す、15年前の娘とのエピソードです。
さて、次は埼玉の島さんにバトンを渡します。
どんなお話しを聞かせてくださるでしょうか?楽しみです!
千葉県/福田潔子
2015年12月14日(月)
No.226
(日記)