ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

部下から学んだこと


こんにちは。東京都在住の堀です。
児島さんのお話はいつも温かいですね。娘さんとご家族の絆の深さを感じて、思わずうるっ
としました。そして私も心が受け入れられないこと、いっぱいあるなぁと思いながら読ませ
て頂きました。

さて、私は今回、自身の職場で悩んでいたある体験をお話ししたいと思います。
今の会社には十数年通っていますが、つい最近まで相手に自分の考えや意見をなかなか言え
ないことに悩んでいました。
例えば、上司や同僚等から仕事を頼まれたとき、手持ちの仕事量が限界を超えているにも拘わらず、嫌と言えずに引き受けてしまうんです。そして最後にはやり切れなくなり「どうしよう…」と、考えているうちに期限が過ぎ、相手から不信感を持たれることもありました。
「頼まれた仕事を断るのは相手に悪いな」「つべこべ言わず先ずはやってみるべき」「仕事を快く受けることで上司等まわりから良く思われたい」という、ある意味での強迫観念が、私を「断らない、意見を言わない」方向に走らせていました。

そんなある日、会社の人事異動で、自分とは全く性格の違う男性と一緒に仕事をすることになりました。その男性は私よりも6年後入社なので部下になるのですが、この部下がとんでもなくユニークな部下だったのです。
例えばある時、頼みごとをしてきた上司に対して「それは今やらないといけませんか(怒)」と少し強めの口調で言ったことがありました。
私は内心、「えっ、上司にそんな態度とっちゃうの!?」「もっと他に言い方あるんじゃない!?」と驚き、当時は正直、あまりその部下に対して良い印象は持てませんでした。
さらにその部下は、勤務時間のほぼ半分を仕事と関係の無いおしゃべりに費やしているので、私には「サボり」にしか映りませんでした。 
私にもちょくちょく仕事以外の話や、上司の愚痴等を話かけてくるので、「頼む!集中させ
てくれ〜」と、ずっと心の中で叫んでいました。

そんな部下と働き出して1年ほど経ったとき、私は自分の言動に変化が起きていることに気づきました。何と私もその部下と一緒になって、おしゃべりや上司の愚痴を言い合うようになっていたのです。今までは愚痴(自分の気持ち)すらも言えず、何か嫌なことがあってもグッと堪えてきたので、私にとっては大きな変化です。
思いの他、愚痴を吐き出すとストレス発散になり、相乗効果で仕事の能率も上がることに気づきました。そしていつの間にか私も、上司に対して時々「私はこう思うのですが」と、意見が言えるようになり、また仕事の合間を見つけては、スマホアプリで息抜きもできるようになりました。

最近わかったのは、自分の考えや気持ちをしっかり伝えられた時の方が上司の反応も良く、仕事の出来不出来にもある程度の理解を示してくれることです。
今ではその部下のお蔭で、仕事のペースを調整することができ、また自分の気持ちを正直に表現する習慣も少しずつ身についてきました。
時々その部下には感謝の気持ちを伝えるようにしています。
「〇〇さんのお蔭だよ。ありがとう! 以前に比べてはるかに仕事が楽しいよ」と。

さて、次は植松さんにバトンをお渡ししますね。
どんなお話しが聞けるのか楽しみです。

東京都/堀 善雅  

  



                              

No. PASS