ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

どんな経験も無駄じゃない


こんにちは、千葉県市川市在住のふくちゃんです。
前回のりえさんのお話、私にも子ども時代、「心の声を聴いてもらいたかった」という経験、あるある〜と思いながら読みました。中でも一つとても鮮明に覚えている出来事があります。
今日は、その経験が結果的には私の人生にとってプラスになったのかも!?と思えることについてお話ししたいと思います。

私は早生まれで、しかも小さく生まれたので、母は私のことがとても心配だったのだろうと思います。ずいぶん過保護に育てられました。
どうやら母から見ると、私はいつまでたっても「小さくて何もできない子」のように映っていたようで、小学校に入るころになっても、母は、3つ上のしっかり者の姉に私の「お世話係」を頼み、私はいつも姉にくっついてばかりいました。

その私が、初めてちょっと冒険を試みようとしたことがありました。
小学校に入学して3か月ぐらいの時期だったでしょうか?
私は初めて友達と遊ぶ約束をして帰ってきました。
新しいお友達と、新しい場所で遊ぶ! ワクワクした思いで、それを母に告げました。
すると、母の顔は途端に曇り、猛反対したのです。
その理由は、「そんな知らないところにあなた一人で行くのは無理だから」。
そして、母はお友達のうちに電話をかけて、約束をキャンセルしてしまいました。

「え〜〜なんで? 私一人でも行けるのに」
その時の私の心の声は聴いてもらえることなく、心の奥底にしまわれました。
そして、ことあるごとに、
「あの時、母に話を聞いてほしかったな〜」という思いが蘇ってきました。
なので、私が親になった時には、子どもの心の声をちゃんと聞いてあげよう、そう思っていました。

ですが、親になってはじめてわかりました。
それがそんなにたやすいことではない、ということが。
知らず知らずのうちに、私も子どもの心の声に耳を傾けるよりも、自分の思いを押し付けてしまっていることが多くなっていたようです。
でも、娘たちは偉かった!!
私がその声に気が付かない時には、私のように心の奥にしまうのではなく、その子なりのやり方でアピールしてれたのです。
例えば、長女は、「もう、ママのいう通りにはできない!!」という直接的な言い方で。次女の場合は、朝起きたら机の上に手紙が置いてあった、ということもありました。
あ〜これじゃあいけない、ちっとも子どもの声を聴けてないじゃないか、、、
何か自分が変わらなくては、と思っていた時に、ハートフルコミュニケーションに出会い、学び始めました。

こうした経緯を、ある時、娘の担任の先生に話しました。
すると先生は、こんな風におっしゃってくれたのです。

「あなたが子どもの声に耳を傾けていたからキャッチできたのよ。
子どもたちが言えたことも偉かったかもしれないけれど、
それを受け取るのは、けっこう難しいことなのよ。スルーしちゃうことのほうが多い。
だから、子どもの声に気づいて、学ぼうと思ったあなたも偉いと思うわ」

そこで、ハッと気づきました。
もし、親に心の声を聴いてもらえなかったという、
ちょっと悲しく、マイナスにとらえていた経験がなかったら、
子どもの声に耳を傾けよう、とそれほど意識することもなく、
その声をキャッチすることもできなかったかもしれない。
先生の言葉は、それまで私がマイナスに思っていた記憶を一気にプラスにチェンジしてくれました。

もっと早く、ハートフルコミュニケーションに出会えていたら、
もっと楽しくラクに子育てできていたのに、、、、という残念な思いも、
失敗の数々・苦労した経験があればこそ、いま悩んでいるお母さんたちの気持ちに共感することができるんだ!!そんな風にプラスに思えるようにもなってきました。

プラスの経験もマイナスの経験も、どんな経験も人生にとって無駄なことはない、
そう思えるようになってからは、マイナスに思えることも、きっといつか何かの糧になる!と、受け止められるようになった気がします。

さて、次は埼玉の島さんです。今度はどんなお話を聞かせてくださるでしょうか?
楽しみにバトンを渡します。

千葉県/福田潔子





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